業績好調・割安株に潜む落とし穴、需給悪化の値崩れに黄色信号
業種:電気機器
時価総額:142.94億円
PER:5.02倍
PBR:0.45倍
無線機器やコードレス電話を手がける企業としては大手で、オーストラリア並びに北米での売上比率が高い。中国向けにも注力しているほか、不動産販売の事業セグメントも有する。
業績面においては、今期の売上高、営業利益、経常利益で倍増予想だが、第3Q決算通過時点での進捗率は53.8%にとどまる。不動産事業は大幅に伸びて業績に寄与しているものの、デジタル家電機器、電話関連機器の大幅減益が業績の足を引っ張る。
株価は業績予想のアテが外れることを懸念してか戻りが鈍く、予想PER・PBRの指標面は割安にもかかわらず上値が重い。需給面をみると信用買い残が積み上がっており、業績期待の買いで下支えされているものの、積極的に上値を買う向きは少ないとみられる。同社はこれまでも強気予想を計画しては期末の本決算で下方修正することを繰り返しており、期待感が剥がれた後の需給悪化で値崩れが警戒される。来週には四季報相場で業績面に焦点も当たりやすくなることを考えると、戻りが一服した後の展開は苦戦を強いられそうだ。
時価総額:142.94億円
PER:5.02倍
PBR:0.45倍
無線機器やコードレス電話を手がける企業としては大手で、オーストラリア並びに北米での売上比率が高い。中国向けにも注力しているほか、不動産販売の事業セグメントも有する。
業績面においては、今期の売上高、営業利益、経常利益で倍増予想だが、第3Q決算通過時点での進捗率は53.8%にとどまる。不動産事業は大幅に伸びて業績に寄与しているものの、デジタル家電機器、電話関連機器の大幅減益が業績の足を引っ張る。
株価は業績予想のアテが外れることを懸念してか戻りが鈍く、予想PER・PBRの指標面は割安にもかかわらず上値が重い。需給面をみると信用買い残が積み上がっており、業績期待の買いで下支えされているものの、積極的に上値を買う向きは少ないとみられる。同社はこれまでも強気予想を計画しては期末の本決算で下方修正することを繰り返しており、期待感が剥がれた後の需給悪化で値崩れが警戒される。来週には四季報相場で業績面に焦点も当たりやすくなることを考えると、戻りが一服した後の展開は苦戦を強いられそうだ。