本日は「動きづらい」が、「いい押し目が入った」…!?
◆ポンド高+利益確定のドル売り=ドル円下落
※ご注意:予想期間は2月28日と表示されていますが、本日(2月27日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
「EU離脱(Brexit)延期」との思惑を背景にした“ポンド全面高”は、相対的に“ドル売り”を促しました。
これに「ハト派寄りのパウエルFRB議長証言」が加わり、ドル円はさらに押し下げられました。
年初来高値更新に伴う「目先の達成感⇒利益確定売り」も重なったことで、NYタイム終盤には“110.421円”へと押し戻されていきました。
◆「いい押し目が入った」…?
それでも“意外感”はそれほど感じてはおりません。
「Brexitへの悲観論」は“ある程度織り込まれていた”だけに、迫る期限に向けて“巻き戻されやすい日柄”にあったと考えるのが自然です。
「パウエル証言」にしても“サプライズ感”はほとんどなく、これに過熱感を押し下げる「利益確定売り」も加わっていました。
となれば、想定したより“下押した”格好ではありますが、「いい押し目が入った」と見るのは何も無理筋ではありません。
◆ただ本日は“材料難が強まる”…!?
それでも本日に関しては、「動きづらい」が上回ると見るのが無難か…?
下院へと舞台を変えるだけであることを考えれば、「パウエル証言」は“昨日以上にサプライズ感なし”と考えるのが自然です。
「米朝首脳会談」も“すぐに材料視”される可能性はそれほど高くなく、「Brexit関連」はすでに動意づきました。
「利益確定売り」も入ったとあっては、目先は“材料難が強まる”という可能性が高そうに思います。
またしても“200日移動平均線(本日は111.303円)”に届かず、失速した格好になりますが、すでに“先週のレンジ下限(2/18安値:110.417円)”には到達しています。
すぐ下には“20日移動平均線(同110.305円)”も控えていることを考えれば、さらなる下値追いには「別の材料が必要」…?
「110円台での膠着」と本日の基本と見ながら、ここまでくれば積極的に「押し目買い」と踏まえたいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:111.336(18/12/27高値、200日移動平均線、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:111.231(2/25高値、20週移動平均線)
上値3:111.074(2/26高値)
上値2:110.968(ピボット1sレジスタンス、大台)
上値1:110.743(日足・一目均衡表転換線、100週移動平均線、20月移動平均線)
前営業日終値:110.588(月足・一目均衡表先行スパン上限、50週移動平均線)
下値1:110.417(2/18-19安値、2/26安値)
下値2:110.305(20日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値3:110.255(2/15安値)
下値4:110.187(1/31~2/25の38.2%押し、週足・一目均衡表先行スパン上限)
下値5:110.000(大台、ピボット2ndサポート)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。
12:03 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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