来週に持ち越しか…!? - ブレイクの時

著者:武市佳史
投稿:2019/02/22 11:03

◆動意乏しく、小動きに終始

※ご注意:予想期間は2月23日と表示されていますが、本日(2月22日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


昨日は「堅調な豪雇用統計」で急騰したものの、「年内2回利下げ見通し&中国が豪州産石炭の輸入禁止」で急落した豪ドルを除くと、特に大きな動きはありませんでした。
特にドル円の動意は乏しく、「(米中通商協議で)知財など覚書作成に着手」と報じられても“111円”に届かず、「米経済指標が悪化」しても“110.50円”を割り込みませんでした。

◆このままだと“週跨ぎ”の可能性も…?

週末に当たることを考えれば「積極的な売買は手控えられる」可能性も高く、もしかしたら“110円半ば~後半でこのまま週跨ぎ”という動きにならないとも限りません。
しかし本日は「米中通商協議(閣僚級)の最終日」にも当たります。
「明日以降に協議延長」との観測報道も流れていますが、いずれにしても“ヘッドラインが跳び出しやすい”と見ることは十分可能です。

今週の動きを「上値が重い→上値切り下げ」という観点に置き換えてみると、“2回(一昨日~昨日)”。
他方「下値が堅い→下値切り上げ」に置き換えてみると、実は“今週に入ってからずっと(4回)”。
「だからなんだ…?」という類の話ではありますが、「上値が重い」に傾斜しつつあるイメージに「一石を投じる」見方でもあります。

「基本は膠着(小動き)」と思ってはいても“傾斜しすぎ”ないようにしながら、その上で「戻り売りではなく、押し目買い」を継続したいところです。
「ブレイクの時」を、静かに待ちながら…。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:111.336(12/27高値、200日移動平均線、20週移動平均線)
上値4:111.123(2/14高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:110.946(2/20高値、ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値2:110.856(2/21高値、ピボット1sレジスタンス)
上値1:110.779(100週移動平均線、20月移動平均線)
前営業日終値:110.684(日足・一目均衡表転換線)
下値1:110.529(2/20-21安値、50週移動平均線、月足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット1stサポート)
下値2:110.417(2/18-19安値、ピボット2ndサポート)
下値3:110.255(2/15安値、ピボットローブレイクアウト)
下値4:110.186(週足・一目均衡表先行スパン上限)
下値5:110.084(20日移動平均線)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

12:09 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想