「iPS細胞」が4位にランキング、再生医療の中核担うテクノロジーに光<注目テーマ>
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2 人工知能
3 キャッシュレス決済
4 iPS細胞
5 サイバーセキュリティ
6 バイオテクノロジー関連
7 半導体
8 半導体製造装置
9 全固体電池
10 自動運転車
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「iPS細胞」が4位に急浮上している。
19日の東京株式市場では主力株が上昇一服となる一方、内需系の中小型株に物色の矛先が向いており、そのなかマザーズ市場などを中心にバイオベンチャー株が総じて上値を追う格好となった。その背景には投資テーマとしてiPS細胞がにわかに人気を再燃させていることがある。
iPS細胞とは人工の多能性幹細胞で、再生医療を支える有力なバイオテクノロジーとしてマーケットでも常に関心が高い分野だ。人間の皮膚などの細胞に、複数の因子を導入して培養し、さまざまな組織や臓器の細胞に分化する能力及び無限の増殖能力を宿す多能性幹細胞に変化させるという技術だ。京都大学教授の山中伸弥氏が同分野の先駆者で、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞したことはまだ我々の記憶に新しい。iPS細胞は医療に革命を起こす万能細胞として、次世代医療の切り札にもなり得るものだ。同分野に経営資源を注ぐバイオベンチャーや大手製薬会社の動向からは目が離せない。
19日の東京市場で、このiPS細胞に関連する銘柄群が軒並み動意含みとなったのは、厚生労働省の専門部会が18日、iPS細胞を使って脊髄損傷を治療する慶應義塾大学の臨床研究を了承したことがある。慶大は近く厚労省から正式な通知を受け、今週にも移植が開始されるとみられている。再生医療普及に向けたひとつの試金石として株式市場でも投資家の熱い視線が向けられることになる。慶大以外では、京大がパーキンソン病、大阪大学が角膜の病気で再生医療を計画しており、これらの動向も注目される。
iPS細胞はこうした再生医療分野での活用に加え、新薬の開発に活用する創薬でも関心が高い。創薬研究では、患者の細胞を使って試験管の中で多くの物質を試すことができるため、治療薬の候補を選出する際にこれまでとは段違いのスピードで進めることが可能となる。創薬の成功率も格段に高まることは必至で、同分野への取り組みは今後一段と加速することになる。
こうしたiPS細胞に絡む研究開発の動きはこれから先、業界を挙げて更に活発化していくことは間違いないが、それに伴い大資本企業とバイオベンチャーとの資本・業務提携やM&Aなど、合従連衡の動きも頻発化する可能性が高い。株式市場でも色褪せることのない投資テーマとして投資家の関心を集め続けることになるだろう。
関連有力銘柄としては、再生医療分野に積極的でiPS細胞から作る細胞製品の生産設備を有する大日本住友製薬<4506.T>や、大手製薬メーカーと連携して再生医療を成長戦略分野に位置付ける富士フイルムホールディングス<4901.T>がまず挙げられる。さらに、バイオベンチャーではiPS細胞を活用した創薬に特化するヘリオス<4593.T>、遺伝子工学を生かした治療で強みを持ち、再生医療研究試薬を展開するタカラバイオ<4974.T>、iPS細胞関連の臨床支援を行っているリプロセル<4978.T>、医療用細胞シート開発のセルシード<7776.T>などが関連株としてマーケットで脚光を浴びやすい。
出所:minkabuPRESS
1 5G
2 人工知能
3 キャッシュレス決済
4 iPS細胞
5 サイバーセキュリティ
6 バイオテクノロジー関連
7 半導体
8 半導体製造装置
9 全固体電池
10 自動運転車
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「iPS細胞」が4位に急浮上している。
19日の東京株式市場では主力株が上昇一服となる一方、内需系の中小型株に物色の矛先が向いており、そのなかマザーズ市場などを中心にバイオベンチャー株が総じて上値を追う格好となった。その背景には投資テーマとしてiPS細胞がにわかに人気を再燃させていることがある。
iPS細胞とは人工の多能性幹細胞で、再生医療を支える有力なバイオテクノロジーとしてマーケットでも常に関心が高い分野だ。人間の皮膚などの細胞に、複数の因子を導入して培養し、さまざまな組織や臓器の細胞に分化する能力及び無限の増殖能力を宿す多能性幹細胞に変化させるという技術だ。京都大学教授の山中伸弥氏が同分野の先駆者で、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞したことはまだ我々の記憶に新しい。iPS細胞は医療に革命を起こす万能細胞として、次世代医療の切り札にもなり得るものだ。同分野に経営資源を注ぐバイオベンチャーや大手製薬会社の動向からは目が離せない。
19日の東京市場で、このiPS細胞に関連する銘柄群が軒並み動意含みとなったのは、厚生労働省の専門部会が18日、iPS細胞を使って脊髄損傷を治療する慶應義塾大学の臨床研究を了承したことがある。慶大は近く厚労省から正式な通知を受け、今週にも移植が開始されるとみられている。再生医療普及に向けたひとつの試金石として株式市場でも投資家の熱い視線が向けられることになる。慶大以外では、京大がパーキンソン病、大阪大学が角膜の病気で再生医療を計画しており、これらの動向も注目される。
iPS細胞はこうした再生医療分野での活用に加え、新薬の開発に活用する創薬でも関心が高い。創薬研究では、患者の細胞を使って試験管の中で多くの物質を試すことができるため、治療薬の候補を選出する際にこれまでとは段違いのスピードで進めることが可能となる。創薬の成功率も格段に高まることは必至で、同分野への取り組みは今後一段と加速することになる。
こうしたiPS細胞に絡む研究開発の動きはこれから先、業界を挙げて更に活発化していくことは間違いないが、それに伴い大資本企業とバイオベンチャーとの資本・業務提携やM&Aなど、合従連衡の動きも頻発化する可能性が高い。株式市場でも色褪せることのない投資テーマとして投資家の関心を集め続けることになるだろう。
関連有力銘柄としては、再生医療分野に積極的でiPS細胞から作る細胞製品の生産設備を有する大日本住友製薬<4506.T>や、大手製薬メーカーと連携して再生医療を成長戦略分野に位置付ける富士フイルムホールディングス<4901.T>がまず挙げられる。さらに、バイオベンチャーではiPS細胞を活用した創薬に特化するヘリオス<4593.T>、遺伝子工学を生かした治療で強みを持ち、再生医療研究試薬を展開するタカラバイオ<4974.T>、iPS細胞関連の臨床支援を行っているリプロセル<4978.T>、医療用細胞シート開発のセルシード<7776.T>などが関連株としてマーケットで脚光を浴びやすい。
出所:minkabuPRESS
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