ジェネパ Research Memo(7):19年10月期通期予想は非開示、ユニー・ファミマHDと業務提携で大幅拡大期待

配信元:フィスコ
投稿:2019/02/05 15:07
■今後の見通し
● 2019年10月期の通期業績見通し
ジェネレーションパス<3195>の2019年10月期の通期業績見通しについては当面非開示としている。これは、ユニー・ファミリーマートHDとのEC事業における業務連携が開始となり、それに伴い大幅な業績の変動が予想されるためである。同社はその詳細が固まり次第開示するとのことである。

(1) ユニー・ファミリーマートHD との業務提携契約及び事業の取組み
同社は2018年7月20日にユニー・ファミリーマートHDとの業務提携契約を締結し、現在はECサイトの構築を進行中である。2019年10月期下期中には構築したECサイトの共同運営を開始予定であり、スタートから1年間をテスト期間として、その後本格展開を行う予定とのこと。テスト期間中の売上はおおよそ100億円程度を見込んでおり、詳細な本事業のスタート時期及び事業計画については、同社と協議の上詳細が決定でき次第発表予定とのことである。両社が構築するECサイトにおいては、ユニー・ファミリーマートHDの会員登録者に対して一般顧客と比較して優遇した条件での販売を行う。これにより、ジェネレーションパスは商品・サービスの販売の拡大が見込め、また、ユニー・ファミリーマートHDにおいては、会員の登録者数の増加が見込める。近年、スーパー・コンビニ市場でも競争激化が叫ばれる中で、ネットとリアルの店舗の融合によって一般消費者への利便性を強化することで固定会員としての囲い込みを行い、商品・サービスのトータルとしての提供を拡大するというような狙いがあるものと見る。いずれにしても、同社にとっては飛躍的な事業拡大のカギとなる業務提携であり、今後への期待が大きい。

(2) ECサポート事業の強化~制作会社の連結子会社化
2018年9月4日、同社はM&Aによりカンナートを新規に連結子会社化することを発表した。カンナートは創業14年目のWeb制作会社で、60名程度の制作人員を要している。Web制作業務に加え、各種Webサービスの企画・立ち上げから、Web集客・キャンペーン等の運用まで幅広く提供している。特に、EC分野におけるWebマーケティングに強みを有しており、自社事業におけるECサイト運営のノウハウを取引先のECサイト構築・運用に生かし、ECシステムの開発から制作・運用まで一手に行えることが特徴である。

カンナートの連結子会社化により、ジェネレーションパスは自社事業におけるECサイト運営のノウハウを取引先のECサイト構築・運用に生かし、ECシステムの開発から制作・運用及びそのメディア配信まで一手に行えることとなる。また、ユニー・ファミリーマートHDとの取組みのように、同社とカンナートが一体となって内製化を行うことにより、同社のECマーケティングのノウハウが外部に流出することなく、大規模なECサイトの構築・運用が行えることとなる。

日本国内のEC市場は順調に拡大しており、同社のパートナー企業数などの主要管理指標も伸長している。さらに、新たな商品開発・ブランド開発の展開、EC関連の新規事業についても、積極的投資によって基盤確立を行うとしている。このため、2019年10月期の通期業績見通しの数値は非開示ながらも、M&A・事業提携による事業拡大の寄与で、売上高・利益ともに飛躍的に拡大する可能性が高いものと考える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田 秀樹)



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