ドル/円、次なる材料待ちへ
1日のドル/円は109円台半ばへ上昇した。米1月雇用統計と米1月ISM製造業景況指数が揃って良好だったため、NY市場でドルが買われた。ドル/円は前週の米連邦公開市場委員会(FOMC)直前の水準を回復しており、米利上げ休止宣言による下げを埋めた格好だ。ただ、米長期金利(10年債利回り)は依然としてFOMC前の水準を下回っており、金利面からのドルの一段の押し上げは期待しにくい。その他、大企業・製造業が今年度事業計画の前提とする想定為替レートは1ドル=109.41円だ(2018年12月日銀短観)。109円台半ば以上では年度末に向けて本邦輸出企業のドル売り・円買いが増える事が予想される。節目の110.00円は引き続きレジスタンスとして機能する公算が大きい。本日のドル/円は109円台でもみ合いながら、「次なる材料待ち」の展開となりそうだ。