今夜から明朝の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2019/01/11 15:43

今夜から明朝の注目材料は

東京市場のドル/円は、米国の利上げ休止観測などを背景に小幅に弱含みました。ただ日本の3連休を控えて動意は乏しく、その後は108.20-30円台で方向感を欠くもみ合い商状となっています。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。

1/11(金)
17:20 メルシュECB専務理事、講演
18:30 英11月商品貿易収支/貿易収支
18:30☆英11月鉱工業生産指数
18:30 英11月製造業生産高
18:30 英11月GDP
22:30☆米12月消費者物価指数
25:00 ビスコ・イタリア中銀総裁、講演
※☆は特に注目の材料

今夜は米12月消費者物価指数に注目です。米10年債利回りは2.7%台で推移しており、年始に付けた2.5%台から持ち直しています。これがドル/円の下値を支えていると考えられます。インフレ加速の兆候は見られないとして米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げ休止を示唆しましたが、貿易戦争・関税強化の影響で消費者物価指数が上ブレするようだとそうも言っていられなくなりそうです。ただ、その場合に、足元で堅調な米国株が再び値崩れを起こす可能性も否定できません。ドル/円は長期金利と株の動きにも注意しながら方向感を作り込んで行く事になりそうです。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想