「下げ過ぎ⇒買い戻し」が期待されるが、確認するまでは…!?

著者:武市佳史
投稿:2018/12/21 11:06

◆底が抜けた…!

※ご注意:予想期間は12月22日と表示されていますが、本日(12月21日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


ウギャー、底が抜けた…。

“株安の連鎖⇒リスク回避”は想定以上に強く、“米政府機関の閉鎖リスク”も嫌気されました。
明確にサポートを割り込むと“加速(オーバーシュート)”するのがマーケットの性、ドル円は“112円割れ”に留まらず“110.810円”まで売り込まれています。

◆下げ止まったようにも見えるが…? - “テクニカルが崩れた”のは事実

“売られ過ぎ”を示すテクニカルが見られ始め、昨日は“200日移動平均線(本日は110.907円)”で下げ止まったようにも見えます。
そして本日は“(クリスマス休暇を控えた)週末”に当たり、“流動性の低下”も重なると見られます。
このため「少しの買い戻しが、大きな反発につながる」への期待が膨らむところですが、それでも“テクニカルが崩れた”のは事実。
「下げ止まりを確認するまで…」との意識が働きやすく、「“ネガティブ”に反応しやすい」となるのが常です。

本日は「下げ過ぎ⇒買い戻し優勢(応分の戻り有)」と見ますが、またしても“見誤ったばかり”です。
“株価動向”を睨みつつ、“落ち着きどころ(下げ止まりの有無)”を探りたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:112.397(100日移動平均線、20週移動平均線)
上値4:112.257(12/13~12/20の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、ピボット1sレジスタンス)
上値3:111.916(12/13~12/20の38.2%戻し、12/20高値後の61.8%戻し、週足・一目均衡表基準線、大台)
上値2:111.715(12/20高値後の50%戻し)
上値1:111.495(12/20高値後の38.2%戻し)
前営業日終値:111.279
下値1:111.095(100週移動平均線、20月移動平均線、大台)
下値2:110.906(200日移動平均線)
下値3:110.760(3/23~10/4の38.2%押し、12/20安値)
下値4:110.526(ピボット1stサポート)
下値5:110.378(9/7安値、50週移動平均線)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:31 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想