“膠着模様”変わらずも、“リスク回避要因”はまた一つ後退…!?

著者:武市佳史
投稿:2018/11/26 10:22

“膠着模様”変わらずも、“リスク回避要因”はまた一つ後退…!?

◆流動性低下、小動きに終始…

※ご注意:予想期間は11月27日と表示されていますが、本日(11月26日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


先週末は欧州通貨&原油の下落が目立ちましたが、流動性が低下(日本は休場/米国も為替以外は短縮取引)する中、ドル円は小動きに徹しました。
積極的な売買が手控えられ、112円後半での揺れ動きに終始してます。


◆「方向感は定まらない」が引き続き想定されるが…?

本日は休暇明けとなりますが、“材料が乏しい”のが実状です。
特に週末の米中首脳会談までは「米中貿易摩擦絡みの懸念は後退しづらい」と見られ、株価&金利動向を睨みながら「方向感は定まらない」が引き続き想定されるところです。

ただし昨日行われた臨時EU首脳会議では、「英Brexit離脱案の正式承認」がなされました。
最もハードルが高い「英議会での承認」がまだ残っていますが、“目先のリスク回避後退”を促す要因であることは疑いようがありません。
ある程度織り込まれている材料ですので、これで“リスク回避後退⇒急反発”につながるとは思いませんが、少なくとも“リスク回避⇒さらに下値模索”は回避されると見るのが自然です。

前記したように「揺れ動きは続く」が基本と見ますが、「押し目買いチャンス」との見方も続けたいところです。
「リスク回避一辺倒」にまで傾斜する事態に発展しない限り…。


◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:113.477(11/12~11/20の61.8%戻し)
上値4:113.385(50月移動平均線、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:113.253(11/12~11/20の50%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:113.197(11/22高値、20日移動平均線、日足・一目均衡表転換線)
上値1:113.008(11/23高値、50日移動平均線、週足・一目均衡表転換線、大台、ピボット1sレジスタンス)
前営業日終値:112.900
下値1:112.770(日足・一目均衡表先行スパン上限/基準線、11/20~11/22の50%押し)
下値2:112.643(11/21安値、11/23安値、11/20~11/22の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値3:112.508(ピボット2ndサポート)
下値4:112.417(10/26~11/12の61.8%押し水準)
下値5:112.302(10/30安値、11/20安値、ピボットローブレイクアウト)


※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:03 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想