荒れるSQ週らしい動きとなっていますが

著者:斉藤紀彦
投稿:2018/11/06 17:36

徐々にテクニカル指標も高まってきましたので

日経平均は+248円高の22147円と大幅反発しました。

朝方は、NYダウの上昇や円安ドル高基調を受けて高く始まりましたが、その後は上海株安などから伸び悩みました。

ただ下値が限定的に推移したことから、後場には高値で+261円高の22160円まで上昇し、午後1時25分に決算発表したトヨタが、19年3月期連結業績予想(米国基準)の上方修正と自社株買いを発表し、市場全体に買い安心感が広がりました。

その後上値を追う動きは限定的でしたが、大引けにかけては高値圏で推移しました。

業種別では医薬品や保険、石油株の上昇が目立ち、トヨタにつれて他の自動車銘柄も上げましたが、一方で米アップルの新型iPhone量産モデルの販売減速懸念を背景に、TDKやアルプスといったアップルに部品を供給する銘柄は下落しました。

東証1部の売買代金は2兆3815億円、騰落銘柄数は値上がり1362銘柄、値下がり674銘柄、日経225採用銘柄では値上がり184銘柄、値下がり38銘柄でした。

ファーストリテが約29円、ユニファミマが約16円など、日経平均を押し上げました。

日経ジャスダック平均は3日ぶりに反落、東証マザーズ指数は3日続伸しています。

日経平均のテクニカル指標は、高値圏に到達するものが増えてきました。

きょうは米中間選挙を前に様子見から薄商いとなるなか、トヨタの決算発表を支えに買い戻しが進んだ格好でした。

米中間選挙は日本時間7日夕方にも結果が判明しますので、途中経過を見ながらあすは神経質な展開が予想されます。

またあすは荒れるSQ週の中でも、一番値動きが荒くなる傾向がある水曜日ですので、上下ともに値幅が出やすくなる可能性があります。

ココまでは月曜日が大幅安、きょうが大幅高と荒れるSQ週らしい動きとなっていますので、無難に行くのであれば、やはり上がったところでは利益確定売りを進める方がいいかもしれません。

新興市場も、上昇が続いているものに関しては利益確定売りを進める方がいいと思います。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想