長期金利と株と為替の関係性を注視
昨日のドル/円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の発表後に112.60円台へと続伸。FOMC議事録では、数人のメンバーが長期的な水準(中立水準≒3.0%)を上回るまで利上げが必要と判断していた事が明らかとなった。このまま、112.80-113.00円前後に集まる主要抵抗線を突破できればドル高・円安トレンド再開の見方が強まり、上昇が加速しそうだ。ただ、FOMC議事録がタカ派的だったとの見方から米10年債利回りが3.20%台へと上昇しており、株式市場への悪影響が気になる水準に戻って来た。当面は、長期金利と株価と為替の関係性を改めてマークしておく必要があるだろう。なお、米10年債利回りの直近ピークは9日に付けた3.26%前後で、翌10日にはNYダウ平均が800ドル超値下がりし、翌11日にはドル/円が111円台に差し込んで円高が進んだ経緯がある。