日新製鋼、1Q連結売上高は前期比27億円増 7月豪雨により通期見通し・配当は未定
2018年度第1四半期決算①
三宅康秀氏:日新製鋼株式会社、財務部長の三宅でございます。これより、2018年度第1四半期決算の概要について、ご説明をさせていただきます。それでは、弊社ホームページに掲載させていただいております説明会資料に基づいて、ご説明をさせていただきます。
まず、2018年度第1四半期決算の概要でございます。3ページの概要のところに、5点ほど挙げさせていただいてございます。こちらからご説明をさせていただきます。
まず、当第1四半期の連結売上高は1,514億円、連結経常利益は7億円と、対前年同期比で27億円の増収、39億円の減益となりました。
在庫評価を除いた実力経常損益につきましては、原料市況の上昇に伴い、第2四半期への価格転嫁へのズレ47億円が生じたこと等により、21億円の経常損失となりました。うち、普通鋼・特殊鋼につきましては、マージンの改善等により対前年同期比11億円の増益となったものの、13億円の経常損失となりました。
また、ステンレスにつきましては、販売品種構成差やグループ会社の減益等により、8億円の経常損失、対前年同期比18億円のマイナスとなりました。主副原料価格や副資材価格の上昇に伴うコストアップに関しましては、自助努力を上回る部分について、お客さまの理解を得つつ、販売価格の見直しに取り組んでまいりました。
2018年度第1四半期決算②
それでは、4ページ。2018年度第1四半期決算でございます。a列(2018年度4-6月期)を中心にご説明をさせていただきます。
まず、売上高になりますが、欄ナンバー1番の1,514億円。b列の2017年度4-6月期に対しまして、27億円の増収でございました。次に、欄ナンバー2番の営業利益はマイナスの2億円、前年同期比で38億円の減益。
欄ナンバー7番の経常利益につきましては、7億円。内訳を記載してございますが、普通鋼・特殊鋼合計でマイナスの9億円、ステンレスで16億円のプラスとなりました。また、欄ナンバー8番の親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、11億円。前年同期比で21億円の減益となってございます。
その下に、在庫評価の影響を記載してございます。欄ナンバー11番の在庫評価合計で、28億円のプラス。原料価格の大きな上昇があったことで、前年同期が60億円のプラスだったということで、前年同期との比較ではマイナスの32億円となってございます。
この結果、在庫評価を除く実力ベースの経常利益につきましては、欄ナンバー14番のマイナスの21億円。前年同期比で、7億円のマイナスとなりました。
2018年度第1四半期諸元
次に、5ページの諸元でございます。粗鋼生産量でございますが、欄ナンバー5番の85万トン、対前年同期で4万トンの減となってございます。内訳につきましては、欄ナンバー4番のステンレスにつきましては17万トンと、ほぼ昨年同期並みでございましたが、普通鋼・特殊鋼につきましては、欄ナンバー3番の68万トン。対前年同期で4万トンの減で、航路健全化実施に伴う寄付増等により、粗鋼生産がマイナスとなっている状況でございます。
一方、販売数量につきましては、欄ナンバー10番の88万トン。ほぼ前期並みで、内訳といたしましても、普通鋼・特殊鋼が75万トン、ステンレスで13万トン、ほぼどちらも前年並みの販売数量でございます。また、欄ナンバー11番の鋼材平均単価につきましては、前年度の12万6,000円に対しまして12万8,000円と、原料価格の転嫁を1,000円織り込んでございます。
また、欄ナンバー12番の輸出比率につきましては、13パーセント。輸出為替レートにつきましては、109円でございました。
経常利益差異内訳
それでは、6ページの経常利益の差異でございます。前年度差異との比較でございますが、下の表をご覧いただければと思います。2017年度4-6月期実績の46億円に対しまして、この2018年度4-6月実績は7億円。変動要因合計で、39億円の減益となってございます。
要因といたしましては、販売価格でプラスの30億円、購買価格でプラスの10億円、販売購買関係で合計40億円のプラスとなってございます。うち、販売関連につきましては、価格差でプラスの45億円、数量構成差でマイナスの15億円。
購買関連につきましては、鉄鉱石・石炭といった普通鋼の原料につきましては、プラス5億円・プラス15億円でございました。一方、ステンレスにつきましては、ニッケル原料の高騰によりマイナスの25億円、クロムにつきましては逆にプラスの20億円、その他の原料関係でマイナスの20億円、輸入為替差で15億円のプラスとなってございます。
一方で、コスト等につきましてはマイナスの22億円。また、子会社等につきましても、海外の関係会社等を中心にマイナスの25億円と、減益となってございます。また、在庫評価につきましてもマイナスの32億円で、コスト・子会社あるいは在庫評価の影響もマイナスが大きく、全体としては、前年同期比で減益となってございます。
貸借対照表(2018年6月末)
次に、7ページの貸借対照表でございます。2018年6月末の資産合計残高で7,048億円。3月末に対しまして、71億円の減でございました。特徴といたしましては、たな卸資産が1,615億円、3月末から95億円と、大きく増加してございます。一方、有形・無形固定資産につきましては2,908億円、3月末に対しまして45億円の減でございました。
また、負債・純資産につきましては、有利子負債が2,281億円。在庫の増等もございまして、41億円の増加でございます。また、純資産合計につきましては2,412億円。65億円の減でございますが、内訳といたしましては、その他の包括利益累計額・為替等の影響で、マイナスの56億円となってございます。
2018年7月豪雨による影響および業績見通しについて
次に、8ページでございますが、2018年7月豪雨による影響および業績見通しについて、ご説明をさせていただきます。2018年7月に発生した豪雨の影響により、呉製鉄所への広島県工業用水の供給が停止したため、各工程において一時的に、間欠操業や操業停止を実施いたしました。なお、現時点(2018年8月3日)におきましては、工業用水の供給も再開し、操業はほぼ通常レベルに回復してございます。
一方、自家発電設備の一部において、工業用水供給停止による影響で、ボイラーならびにタービンの損傷が発生してございます。
業績への影響といたしましては、この操業の一時的な低下に伴うコストアップ、また自家発電設備損傷による購入電力の増加、設備の補修費、復旧費用等が発生してございます。金額に関しましては、現時点で自家発電設備の復旧方法の検討をはじめ、算定中ではございますが、100億円を超える損失が発生する可能性がございます。
これを踏まえまして、2018年上期および通期見通しにつきましては、この豪雨影響もございまして、現時点では合理的に算定することは困難であり、今後合理的な算定が可能となった時点で速やかに開示する予定でございます。
剰余金の配当
最後に、9ページの剰余金の配当でございます。当期の配当につきましては、上期および通期の収益見通しの合理的な算定ができないといったこともございまして、現時点で未定とさせていただいてございます。配当予想額の開示が可能となり次第、速やかに開示させていただきたいと考えてございます。
10ページ以降は主要参考データになりますので、省略をさせていただきます。以上で、私からの説明を終わらせていただきます。
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