「ドル売りは長くは続かない」が自然だが…? - 一旦様子見
◆“新たなトランプ砲”を背景に… - ドル円111円割れ
※ご注意:予想期間は7月24日と表示されていますが、本日(7月23日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
“米中貿易戦争懸念”が高まることこそなかったものの、“新たなトランプ砲”がマーケットを席巻しました。
「中国・EUは通貨を低めに操作している」
「米利上げはこれまで行ってきたことを無にする」
中国のみならず“欧州”まで名指しで批判し、さらに“ドル高&米利上げ批判(牽制)”をした当該発言に、マーケットは“敏感に反応”しました。
NYタイム序盤に“112円ライン”を割り込んだドル円は、ロスカットを絡めながら“111.40円水準”へと下落、さらに週が明けてから“111円ライン”をも割り込む下落を演じています。
◆「ドル売りは一時的(長くは続かない)」と見るのが自然だが…!?
「FRBが利上げをストップする可能性」は極めて低く、「強いドルは長期的に米国の国益(ムニューシン財務長官)」発言もあるだけに、「ドル売りは長くは続かない(一時的)」と見るのが自然です。
しかし“週足・一目均衡表先行スパン上限&100週移動平均線(111.40円水準)”“日足・一目均衡表基準線&20日移動平均線&5/29~7/19の38.2%押し(111.25円水準)”辺りまでは「拡がったレンジの範囲内(下限)」と見ることは可能でも、それを下回るとなるとテクニカル的には“認識の修正”を意識せざるを得なくなってきます。
「“週足・一目均衡表先行スパン上限(111.019円)”への回帰の有無」ならびに「割れている時間(滞空時間の長さ)」に着目をしつつ、「押し目を拾う」は一旦ストップ(様子見)としたいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:112.484(7/19~7/20の61.8%戻し)
上値4:112.273(7/19~7/20の50%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値3:112.062(7/19~7/20の38.2%戻し)
上値2:111.968(日足・一目均衡表転換線)
上値1:111.800(7/19~7/20の23.6%戻し)
前営業日終値:112.382
下値1:111.268(日足・一目均衡表基準線、20日移動平均線、5/29~7/19の38.2%押し)
下値2:111.185(50週移動平均線)
下値3:111.019(週足・一目均衡表先行スパン下限、大台、ピボット1stサポート)
下値4:110.768(7/11安値)
下値5:110.639(5/29~7/19の50%押し、週足・一目均衡表転換線)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。
10:55 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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