「一旦押さえられる」とは見るが…?

著者:武市佳史
投稿:2018/07/18 10:29

◆“ドル買い優勢”の流れ継続 - 議会証言

※ご注意:予想期間は7月19日と表示されていますが、本日(7月18日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


注目のパウエルFRB議長・議会証言は「緩やかな利上げペースを維持」とされたものの、「米経済は堅調」「段階的な利上げがさらなる成長拡大を促す」と“楽観姿勢”を示しました。
このため“ドル買い優勢”の流れは維持されており、“7/13高値(112.797円)”を上回って引けると、本日に入って“113円ライン”をも上回ってきました。

◆ただ「スピード違反(上げ過ぎ)」を考えれば…?

“心理的な節目(113円ライン)”を越えたことを考えると、「上値メドは切り上がった」と見るのが自然です。
ただ次なる上値メドと見られる“200週移動平均線(113.262円)”“16/12/15~18/3/23の61.8%戻し(113.30円)”“年初来高値(1/8:113.380円)”は、すぐ上に展開しています。
「スピード違反(上げ過ぎ)」への警戒感を考えれば、この水準では「一旦押さえられる(利益確定売り)」と見るのが、より自然なのかもしれません。

◆それでも「押し目をしっかり拾いたい」に分あり…!?

ただしこの“113.25-40円の抵抗帯”を突破すれば、“17/12/12高値(113.747円)”を経て“17/11/10高値(114.733円)”が見えてくる…?
「米金利先高観(日米金融政策の違い)」がクローズアップされる中、そんな状況をドル買い勢力はむざむざ放置する…?

「一旦押さえられる」とは見ますが、「押し目をしっかり拾いたい」に依然として分ありと鑑みながら、対峙したいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:113.380(1/8高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:113.262(200週移動平均線、16/12/15~18/3/23の61.8%戻し)
上値3:113.176(1/9高値
上値2:113.113(ピボット1stレジスタンス)
上値1:113.000(大台)
前営業日終値:112.861
下値1:112.648(7/17安値後の50%押し)
下値2:112.548(7/17安値後の61.8%押し)
下値3:112.416(ピボット1stサポート)
下値4:112.223(7/17安値)
下値5:112.000(大台、ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

10:46 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想