米ドル/円、【上昇三角形型】のチャート形状が示現

著者:津田隆光
投稿:2018/07/13 17:30

ドル円 日足チャート分析

【注目ポイント】 「保ち合い放れ」→「上昇三角形型」が示現
【見通し】 今後の“主戦場”は「111.20~113.60円」となりそう

6日の当コラム(『米ドル/円、“嵐の前の静けさ”か』)において注目ポイントとして挙げた【111.00円突破成否】について、今週10日時点で上抜けブレークが示現しています。

このことは同時に、比較的長い期間にわたって継続した『三角保ち合い』形状が、「上値抵抗線」(≒111.00円)を上抜けブレークする、いわゆる“保ち合い放れ(もちあいばなれ)”を以て終了(上図黄色丸印)したことを示しており、その後典型的な『上昇三角形型』パターンとなっていることが確認できます。

当該パターンが示現したケースでは、上昇モメンタムが強まることが多く見られることから、これからの時間における米ドル/円は「上値追い」※の相場展開となりそうです。(※上値追い:上昇トレンドが継続し、その上値を追い掛けるように一段と上昇していくこと。)

ドル円 月足チャート分析

では、次なる上値メドはどのあたりと見れば良いのでしょうか。チャートのタイムフレーム(時間軸)を月足に替えて確認してみましょう。

上図チャートから勘案する、米ドル/円の次なる上値メドは、BB(ボリンジャーバンド)・+1σラインを基準とする113.60円(上図黄色矢印)。

一気呵成に当該レートに行き着くというよりは、あくまでも上げ下げを繰り返しながら、ある程度時間をかけながら進んで行くと見るべきでしょう。

これからの時間における米ドル/円の“主戦場”は、20ヵ月MA(移動平均線)とBB・+1σラインの間のゾーンである、111.20~113.60円と想定します。
津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想