「高いところはついていきたくない」は、そろそろ改める時期…!?
◆想定以上に上伸 - 111円ライン窺う
※ご注意:予想期間は7月3日と表示されていますが、本日(7月2日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
想定していた以上に、先週末は上値を伸ばす展開でした。
注目のEU首脳会議にて「移民・難民問題が合意」されたことから、リスク回避姿勢が巻き戻されたからです。
週末/月末/四半期末のフローが重なったことも、値幅を拡大させた印象があります。
ドル円は“6/15高値(110.896円)”を上回り、“111円ライン”にあと一歩というところまで上値を伸ばしました。
◆まだ決め打ちはできないが…?
テクニカル的には“5/21高値(111.393円)”が残っていますので、これを突破しない限り「上昇トレンドに拍車がかからない」と見るのが自然です。
また“111円ライン”も、心理的な節目として上値を押さえる可能性も残っています。
しかしながら“17/12/12高値-18/3/23高値を結ぶトレンドライン(同110.75円水準)”を先週末の上昇で一時上回っており、本日にはさらに上値を伸ばしつつあります。
もちろんトレンドラインの判断は“終値ベースが基本”になりますので、現時点で決めつけることはできません。
それでも“リスク回避姿勢は後退”しつつあり、“新たな期に突入”というスケジュール感もあります。
「見方は上方向(ドル買い)」だが、「高いところはついていきたくない」といった従来の方針は、そろそろ“転換すべき時期”に差し掛かっているのかもしれません。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:111.690(1/12高値、週足・一目均衡表先行スパン上限)
上値4:111.481(1/18高値、週足・一目均衡表先行スパン下限、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:111.393(5/21高値)
上値2:111.183(5/22高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:110.941(6/29高値、ピボット1stレジスタンス、大台)
前営業日終値:110.696
下値1:110.570(6/25~6/29の23.6%押し)
下値2:110.374(6/29安値、6/25~6/29の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値3:110.154(6/25~6/29の50%押し、200日移動平均線、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
下値4:110.082(100週移動平均線)
下値5:109.966(6/28安値、6/25~6/29の61.8%押し、大台)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。
11:24 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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