ドル/円、貿易戦争をめぐる報道に乱高下
昨日のドル/円は、米政権が仕掛ける貿易戦争をめぐり乱高下した。米国は中国による米ハイテク企業への投資制限を検討しているとの報道などから貿易戦争激化への懸念が強まるとドル売り・円買い圧力が増した。ただ、109.30円台で下げ渋ると、ナバロ米国家通商会議(NTC)委員長が「トランプ米大統領の貿易政策について誤解がある」「対米投資制限の計画はない」などと発言した事をきっかけに110.00円台まで急反発。市場がこの問題に極めて神経質になっている様子が見て取れる。ナバロ米NTC委員長の発言で、過度な不安は後退したとはいえ、米財務省が29日に発表する報告書には、対米投資制限措置が盛り込まれるとの報道もある。本日のドル/円は引き続き上値の重い展開となりそうだ。