あまり高値はついて行きたくないが…? - ドル買いトレンド継続

著者:武市佳史
投稿:2018/06/21 10:55

◆「米中貿易戦争懸念」一服 - 戻りを試す局面

※ご注意:予想期間は6月22日と表示されていますが、本日(6月21日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


にわかに再燃した「米中貿易戦争懸念(リスク回避姿勢)」は一服し、昨日は“戻りを試す”展開となりました。
「緩やかな利上げを継続」とパウエルFRB議長が述べたことも後押しとなり、米10年国債利回りが2.88%⇒2.94%と推移する中で、ドル円は110.448円へと値を戻していきました。

◆警戒する声は根強いが…?

もちろん警戒する声が根強いのも事実ですので、「払拭ではなく、あくまで一服」といえます。
しかし“NYダウが7日続落”となっても、昨日は「リスク回避姿勢が台頭(一服姿勢が後退)」することはありませんでした。
これは「互いに譲歩を引き出すためのディール(手段)」と見ている向きが少なからず存在し、「米中貿易戦争となる前に歯止めがかかる」との期待感が存在すると見るのが自然です。

一時割り込んだ“200日移動平均線(本日は110.232円)”にも、すぐさま戻してきました。
万遍なく広がる“110.70-111.00円のドル売りオーダー”にを考えれば「あまり高値はついて行きたくない」ということになりますが、「ドル買いトレンドは継続」との見て、対峙し続けたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:111.000(大台)
上値4:110.914(5/23高値、6/15高値)
上値3:110.816(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:110.573(6/19高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:110.448(6/20高値)
前営業日終値:110.357
下値1:110.232(200日移動平均線)
下値2:110.105(日足・一目均衡表基準線、50週移動平均線)
下値3:110.000(大台、ピボット1stサポート)
下値4:109.850(6/20安値、20日移動平均線、100週移動平均線)
下値5:109.550(6/19安値、5/29~6/15の50%押し、ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:18 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想