突発的なリスク回避でも発生しない限り、レンジ内での揺れ動きは続く…?

著者:武市佳史
投稿:2018/06/19 10:47

◆110円半ばを中心とした小幅の値動きに終始

※ご注意:予想期間は6月20日と表示されていますが、本日(6月19日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


週明けの昨日は、“方向感が定まらない”を地で往く展開でした。
懸念した“不意の乱高下”も見られず、110円半ばを中心とした小幅の値動きに終始しました。

◆本日も、目新しい材料は期待薄…

基本的には本日も、“主要なイベント不在”と考えるのが自然です。
ECB主催の金融フォーラムは始まりました(ポルトガル:~20日)が、日米欧の金融政策の道筋が示されたばかりであることを考えれば、目新しい材料は期待薄です。
このため「日米欧金融当局の立ち位置(方向性)の違い VS 米中貿易戦争懸念」といった構図は、本日も続くと考えます。

◆「目先はやや下方向」との懸念が頭をよぎるのは事実だが…!?

オーダー状況を見ると“110.80-90円にドル売りオーダー”が散見される反面、“110.20-00円にはドル買いオーダー”が積み上がっています。
主要イベントを通過した“材料出尽くし”を踏まえれば、「目先はやや下方向」との懸念が頭をよぎるのは事実ですが、しかしマーケットテーマは前記構図で拮抗しています。
つまり“突発的なリスク回避”でも発生しない限り、前記「レンジ内での揺れ動きは続く」…?

「大きくは下がらない」「仮に下がるところがあれば、そこはしっかり買い拾い」と見て、本日もマーケットと対峙したいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:111.393(5/21高値)
上値4:111.237(20月移動平均線)
上値3:111.183(5/22高値)
上値2:111.000(大台、ピボットハイブレイクアウト)
上値1:110.914(5/23高値、6/15高値)
前営業日終値:110.546
下値1:110.390(6/15安値、ピボット1stサポート)
下値2:110.230(200日移動平均線、50週移動平均線)
下値3:110.130(ピボット2ndサポート)
下値4:110.047(日足・一目均衡表転換線、大台)
下値5:109.919(6/14安値、100週移動平均線、ピボットローブレイクアウト)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:06 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想