米FOMCが焦点に
昨日のドル/円は、史上初の米朝首脳会談を前に月初来高値を更新して続伸した。会談中や会談後には小緩む場面もあったが、大きな波乱なく乗り切った事から下値は堅かった。また、NY市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、これまで年4回だけだった連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見を、8会合全てで行う事を検討しているとの報道がドルを下支えした。FRBは、議長会見が開かれるFOMC以外では利上げを行わないとの見方が一般的だが、会見が毎会合行われる事になれば利上げペースがアップする可能性があるとの思惑に繋がった。本日のFOMCでは、0.25%利上げが確実視されており、今後の利上げペースを示唆する「政策金利見通し」が最大の焦点であったが、議長会見に関する発表の有無についても見どころのひとつとなりそうだ。そうした中、ドル/円はFOMCまでは底堅い推移が見込まれる。ただ、FOMCの発表内容やパウエルFRB議長の会見内容次第では乱高下してもおかしくない。内容を消化する過程で、5月22日以来の111円台を示現する可能性もある一方、109円台後半への反落もあり得るだろう。