「下攻め先行」の可能性あるが、そこまでの勢いはない…!?
◆「窓空けスタート」も、押し戻される…
※ご注意:予想期間は5月30日と表示されていますが、本日(5月29日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
「窓空けスタート」で始まった週明けでしたが、米(メモリアルデー)/英(スプリングバンクホリデー)休場の動意薄もあり、緩やかに押し戻されていきました。
イタリア/スペイン政局リスクを背景にしたユーロ売りも押し戻しを後押しした印象がありますが、ドル円の方向性を左右するには至りませんでした。
◆“上値の重さ”を囃すにはもってこいの動き…?
「上窓を空けた後、押し戻された」という流れは、“上値の重さ”を囃すにはもってこいの動きといえます。
イメージも“より下方向”に傾斜したといえなくもありませんので、目先は「下攻め先行」の可能性も否めないところです。
ただし“3連休明けの米英勢”が本日は戻ってきますので、「この動意を見たい」との思惑が働きやすいと考えるのが自然です。
つまり現時点では「方向性がまだ定まらない」と考えられる中、しかしてイメージを背景にした「下攻めが先行」という流れは、逆に「買い拾い場面の提供」と考えます。
◆反面“突破⇒ストップロス”は期待薄…!?
オーダー状況を見ると、“109.80-110.00円にドル売り/109.00-108.80円にドル買い”と、売り・買いの間が結構離れています。
こうした状況で一般的に“揺れ動く可能性”が高いものの、反面“突破⇒ストップロス”といった展開は期待薄…?
“米朝首脳会談”は不透明、“イタリア/スペイン政局リスク”も台頭等、リスク回避フローが懸念される局面でもありますが、「大きく切り下げるほどの勢いはない」「押したところはしっかり買い拾い」と考えて臨みたいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.174(5/21~5/24の50%戻し、200日移動平均線、日足・一目均衡表転換線)
上値4:110.049(5/24高値、大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:109.887(5/21~5/24の38.2%戻し)
上値2:109.798(5/25-28高値、20日移動平均線)
上値1:109.666(日銀短観想定レート、100週移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:109.404
下値1:109.231(5/28安値、5/24~5/25の61.8%押し水準、週足・一目均衡表基準線)
下値2:109.122(5/25安値、ピボット1stサポート)
下値3:108.956(5/24安値、大台、ピボット2ndサポート)
下値4:108.832(5/8安値)
下値5:108.753(5/7安値、3/23~5/21の38.2%押し)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。
11:17 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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