ブックオフ、前期最終を一転赤字に下方修正

配信元:株探
投稿:2018/04/27 15:00
 ブックオフコーポレーション <3313> が4月27日大引け後(15:00)に業績修正を発表。18年3月期の連結最終損益を従来予想の1億円の黒字→9億円の赤字(前の期は11.5億円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。ただ、通期の連結経常利益は従来予想の9.5億円→10.5億円(前の期は5.8億円)に10.5%上方修正し、増益率が61.6%増→78.6%増に拡大する見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の8.1億円の黒字→1.8億円の赤字(前年同期は2.6億円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  当社は平成30年3月期において、「リユース店舗事業の収益力強化」及び「ハグオール事業の抜本的改革」の2点を重点施策として経営戦略を進めて参りました。 その結果、リユース店舗事業において当初想定を大きく上回る収益を獲得し、連結営業利益ならびに連結経常利益は前回公表予想を上回る見通しとなりました。 一方で、ハグオール事業においては催事販売「東京古着」の撤退やブックオフオンライン事業との機能統合などを実施し収益化を目指したものの、平成30年3月期において収益化は困難な見通しとなりました。 これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益については前回公表予想を下回る見通しとなりました。 営業利益及び経常利益が前回公表予想を上回るにも関わらず、親会社株主に帰属する当期純利益が前回公表予想を下回る見通しとなった主な理由は下記の通りです。(1)特別損失・減損損失 ハグオール事業において、平成30年3月期営業損失となる見通しとなったことから、物流倉庫内の設備等について減損損失を計上いたしました。また、ブックオフオンライン事業において機械設備の使用停止に伴う減損損失、リユース店舗事業において早期の黒字化が見込めない前期出店した大型複合店1店舗について減損損失を計上する見通しとなりました。・店舗等閉鎖損失及び店舗等閉鎖損失引当金繰入 リユース店舗事業の収益力強化のため、収益状況のほか地理的要因や賃貸借契約の経済合理性を勘案し、不採算店舗の撤退判断を進めたため当該損失及び引当金を計上する見通しとなりました。加えて、ハグオール事業における物流センターの移転縮小に伴い当該損失及び引当金を計上する見通しとなりました。 上記2点を主な要因として、平成30年3月期特別損失1,250百万円を計上する見通しとなりました。(2)法人税等 繰越欠損金を有する連結子会社株式会社ハグオール(注)の収益が当初想定を下回り、当社並びに他の連結子会社の連結営業利益に占める割合が大きくなった結果、法人税等の負担率が当初想定を上回る見通しとなりました。 上記を主な要因として、平成30年3月期法人税等783百万円を計上する見通しとなりました。 なお、当期の配当予想(1株当たり10円)に変更はございません。 (注)平成30年3月21日付で連結子会社ブックオフオンライン株式会社に吸収合併されております。●役員報酬の減額について(1)報酬減額の内容 代表取締役社長 月額報酬の10%を減額(2)減額の対象期間 平成30年5月から平成30年6月まで注意事項 上記に記載した予想数値は、作成日現在において入手可能な情報に基づき作成しておりますが、今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる場合があります。
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