セコムは高値奪回を視野に入れる、日経225採用銘柄も個別物色へ

投稿:2017/06/15 11:59

 セコム[東1](東1:9735)は、14日8524円(+72円)と反発しました。

 日経平均株価が一時2万円を回復したものの、上値は重いと指摘されていますが、6月に入り古河電[東1](東1:5801)が1日に5530円、ソフトバンク[東1](東1:9984)が9日に9521円、コナミ[東1](東1:9766)が同6260円と年初来高値を更新する日経225採用銘柄がありました。

 その背景には、全般底上げから個別選別に相場のトレンドは変化したとの見方があります。昨年までは価格変動のリスクを抑えたインデックス投資が主流でしたが、金利上昇による債券安や利回り株の下落を受けて、運用難に苦しむ地銀や年金等が選択・集中型のファンドに資金を入れ替える動きがあると言われています。

 セコムについては、有望銘柄を長期保有する手法で知られる米ファースト・イーグル・インベストメント・マネジメントが、今年の1月末時点でFirstEagle Global Fundで(9,186,430株)、First Eagle OverseasFund(3,895,800株)保有していることがわかっています。

 経営陣の解職騒動から1年たったセコムですが、本年創業55周年を迎え、この5月に2030年に向けた長期ビジョン「セコムグループ2030年ビジョン」を策定したと発表しました。

 海外でも高まる安心ニーズに対して、課題先進国日本で培ったノウハウを活かし、地域ごとに応じたサービスを展開し、「ANSHIN」を世界の共通語にということですが、中でも注目されるところは、英国の中堅警備会社を買収し、英国全土を網羅した警備サービスを始めていることでしょう。英国は特にテロの脅威が高くなっていますから、同社が得意とする無人監視サービスの需要拡大が見込まれます。

 足元の業績は、今3月期連続最高益更新見通しで、連続増配を予定しています。

 チャート的には、月足では8000円を軸として2年間もみ合い、年足では5か年移動平均線(7719円)サポートする形で保ち合いを形成しています。

 ディフェンシブ性も高いですから、2015年4月高値9041円奪回から1万円大台に乗せ、上昇に弾みがつけば、1999年高値12640円を目指する場面も期待されそうです。

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リンク記事:トリケミカル[JQ](4369)が連日上場来高値、カリスマ投資家の取得で上昇に弾み(2016年3月31日)
リンク先:https://money.minkabu.jp/55136

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■トリケミカル[JQ](4369)
1130円紹介(2016/3/31)→2547円(2016/10/26)まで上昇

 今後も投資に役立つ視点で投稿していきますので、是非注目して下さい。

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配信元: みんかぶ株式コラム