相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2017/04/21 18:11

(8715)アニコム ホールディングス

 四季報によると、契約数、保険料単価とも好伸。損害率はペット高齢化でやや膨らむが、事業費率は想定内に着地。増配も。18年3月期も営業部隊増強でペットショップ経由の契約続伸。損害率、事業費率合計改善続く。約100人の社内獣医師らが腸内細菌叢に関する研究、解析を進める。将来的にはペットの病気予防の可能性を視野に。ブリーダーへのアプローチも強化中。

2月6日発表。2017年3月期予想は、前年同期比で経常利益+22.1%の26億円の見通し。

2016年2月1日の3220円を高値に急落となって、2月12日の2047円の安値をつけ、ここから急反発となって3月30日の3170円の戻り高値をつけました。この戻り高値をピークに、下降トレンド(A)を形成し、8月29日の2100円まで下げて反発し、下降トレンド(A)を上にぬけて11月30日の2715円まで反発するものの再下落となり、下降トレンド(A)の上値斜線にそった下げとなりました。その後、今年の3月1日の2176円、4月7日の2161円と2点底をつけて、4月13日に2375円で買転換となっています。

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(3076)あい ホールディングス

 四季報によると、病院向けカード発行機は低調。情報機器も円高目減りが痛い。が、収益柱の防犯カメラは新製品投入を追い風に中核のマンション向けが順調増。官公庁や金融機関向けも伸長。最高益更新で増配。18年6月期も防犯カメラの牽引をテコに続伸。AIを利用したデータセンター管理システムの米国社と資本業務提携。防犯カメラは介護施設や保育園を積極開拓。

2月13日発表。2017年6月期予想は、前年同期比で営業利益は+11.8%の91億円、経常利益は+11.2%の93億円と増収・増益の見通し。

過去1年半ぐらいのチャートをみると、2015年7月28日の1894円を安値に上昇トレンド(A)を形成し、この中で2016年5月11日に3415円の高値をつけました。ここを当面のピークに下落となって上昇トレンド(A)を下に切って、5月26日の2482円まで下落し、自律反発するも6月9日の2793円までで、ここから短期の下降トレンド(B)となりました。この中で8月22日に2061円の安値をつけ、下降トレンド(B)を上にぬけて、11月10日に2635円の戻り高値をつけ、再下落となって今年の2月1日に2108円で2番底をつけて大幅反発となり、11月10日の2635円を上回って3月29日に2743円まで上昇し、もみあったあと日経平均の下落につれ安し、4月14日に2561円で売転換となっています。チャートの形としては、2点底をつけて直近の高値をいったん上回っていますので、大きく下げても次の戻りは早いと思われます。

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(2427)アウトソーシング

 四季報によると、国内は企業需要旺盛。技術系は未経験者育成でエンジニア不足を克服。製造系は労働契約法改正が追い風。前年度M&Aによる海外の複数子会社がフル寄与で営業益急拡大。配当性向30%メドで増配。大規模M&Aの実施は一服。17年12月期は自己資本比率20%台半ばへの回復を急ぐ。20年12月期売上高4410億円、EBITDA344億円目標掲げる。

3月30日発表。2017年12月期決算予想は、前年同期比で営業利益は+154.3%の95億円、経常利益は+163.3%の89億円の大幅な増収・増益の見通し。

2016年2月12日の2493円を安値に上昇トレンド(A)を形成。この中で6月14日の5330円をピークに下降トレンド(B)へ転換し、8月8日に3040円の安値をつけました。ここからの反発で9月30日に下降トレンド(B)を上にぬけて、4545円の高値をつけるものの再下落となり、12月22日に3165円と2点底をつけました。ここから上昇トレンド(C)へ移行し、今年の3月31日に、昨年の高値9月30日の4545円を上回る4570円をつけましたが、日経平均の下落につれ安して、4月12日の3785円まで下げ、終値では3970円で上昇トレンド(C)にサポートされてもみあいとなり、4月17日に4125円で買転換となっています。相場環境が安定していれば買っていくところですが、地政学的リスクからのもう一段の下げを想定してみるところです。

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(4461)第一工業製薬

 四季報によると、導電性ペースト苦戦。が、IT用界面活性剤、樹脂材料の高付加価値品が想定以上。原料ナフサ安も享受。18年3月期はIT関連界面活性剤、樹脂材料の伸長続く。採算よいトンネル薬剤も貢献。原料ナフサジリ高、償却増吸収。営業益高水準。霞工場(四日市)のマザー工場化推進、年30億~40億円投資。3月24日期限に上限250万株、10億円で自己株取得へ。

1月31日発表。2017年3月期予想は、前年同期比で営業利益は+1.8%の35億円、経常利益は+0.0%の32億円と前期とほとんど変わらず。但し、2016年4~12月期累計の収益が好調で2017年3月期は上方修正の見方もあります。

2012年10月15日の182円を安値に、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)を形成。この中で2014年7月8日の519円の高値をつけました。ここをピークに8月8日の397円まで押し目を入れ、9月9日の474円まで反発したものの戻り天井となって、下降トレンド(B)へ転換し、上昇トレンド(A)を下に切って、2016年2月12日の286円で底打ちとなりました。ここを安値に下降トレンド(B)の中で三角保ち合いとなっていましたが、煮詰まってきたところの11月9日の315円を安値に上放れとなって、今年の2月15日の459円まで上昇しました。その後の日経平均の下落につれ安しています。

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(3002)グンゼ

 四季報によると、電子部品やフィルム苦戦。ただ好採算の医療拡大。原材料安も追い風。営業益独自増額。18年3月期は高機能フィルム伸長。アパレルはインナー差別化商品好調。電子部品は縮小続くが稼働率改善で均衡圏回復。営業増益続く。為替差益ない。インナーはアジア向けEC等で新販路の構築目指す。ニューヨークに高級男性インナーのアンテナショップ開設。

2月3日発表。2017年3月期予想は、前年同期比で+9.2%の40億円、経常利益は+481.5%の46億円と大幅な増収・増益の見通し。当期利益と一株利益は黒字転換の見通し。

2012年11月13日の193円を安値にアベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)を形成、この中で2015年10月26日の404円まで上昇後、当面のピークとなって下降トレンド(B)へ転換し、2016年2月12日の266円で底打ちとなりました。ここからの反発で3月17日の344円まで上昇して下降トレンド(B)を上回るものの、もみあって再下落となり6月24日の266円でダブル底をつけて上昇トレンド(C)へ移行しました。この上昇トレンド(C)の中で2017年3月期の好決算を織り込みながら上昇し、今年の3月28日に466円の高値をつけ、日経平均の大幅下落につれ安して、4月5日に456円で短期の売転換となっています。

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配信元: みんかぶ株式コラム