前回のコラム(2月24日)と同じ書き出しになりますが、日経平均は3か月にわたってほぼ膠着状態です。ただし、銘柄ごとのばらつきはかなり大きくなっていまして、日経平均に連動する主要企業には活躍する銘柄は少ないのですが、それほど認知度は高くありませんが業績好調で、割安な銘柄にはすでに年初から大きく上がっている銘柄が続出しています。
トランプ相場に乗ってインデックスが上がったことで上昇した銘柄は、割高感が大きくなって、リスクもかなりの水準です。しかし、個々に吟味された銘柄では依然割安で、しかもインデックスを避ける外人投資家が着実に買っていますので、リスクも小さい銘柄が多くなっています。
本日の日経紙に、目利きファンドに脚光というコラムが掲載されていました。インデックスは多くの人が売り買いしますので、活況相場ではすぐ割高になってしまいます。そこで、個々の企業の競争力を吟味して、成長性があり、割安な銘柄を多く仕込んでいるということ。それゆえ、年初から日経平均が横ばいでもすでに10%近いリターンを上げているということです。
しばしば、相場ではテーマ買いという言葉が聞かれます。これは人気のあるテーマの株が集中的に買われますので、同じ業種の株が同じように上がります。しかし、今の相場は、上がっている銘柄の業種がバラバラで、同じサブセクターでもいいところは買われて、ダメなところは買われません。つまり、個々の銘柄の本質まで見なければ、今の相場では勝てません。
さて、そんな中、当コラムで繰り返し取り上げているプリマハム(2281)は、継続的に上昇していますが、業績が好調で、いくら上がっても割安なままです。同業の丸大食品や伊藤ハム米久がほとんど上がっていないのとは全く対照的です。これは業界内で同社だけがシェアを伸ばしているからです。
この状況はまだ当面続く可能性がありますので、かなり上がりましたが、依然割安です。なお、なぜ同社だけがいいのかも含めて、今後のリスクなどはこちらで解説しています。
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