10月27日付の日経紙に「悩める空売り投資家」という記事が掲載されていました。
これは、日本株の割安株を買って割高株を売るヘッジファンドが、最近あまりうまく行っていないという内容。その背景としては、日銀のETF買いが相場を歪ませているという見方もありますが、実は世界的にアクティブからパッシブに市場のトレンドが変わっているという背景があるとのこと。
これはつまり、個々の銘柄を吟味して売買する投資家が減って、インデックスをまとめ買いする投資家が増えているということになります。それゆえ、ヘッジファンドの運用成績が上がらないで、悩んでいるそうです。
しかし、ヘッジファンドはそもそも市場にゆがみがないと成り立たないもののはず。にもかかわらず、ゆがみがあるから儲からないは、本末転倒の議論ではないかと思えます。実質的に言えば、常に同じ相場は繰り返さないわけですので、この前までうまく行っても今はうまく行かないことなど相場では日常茶飯事です。
うまく行く手法があれば、その手法を多くの投資家がやろうとしますので、その手法はやがて使えなくなるのは当たり前です。そしたら、次の手法、次の手法とどんどん発見していかなければ、運用成績が下がるのは当たり前です。特に、株式投資の本質である、長期的に成長する企業の長期的なリターンは高いという部分から離れて、短期、中期でうまいことリターンを得ようという手法ですから、同じ手法でいつも儲かるはずと考える方が、よほど相場をなめているとしか考えられません。どうでしょうか?
さて、そういった短期的な歪みを気にしていたところで、本質的な投資リターンは得られません。むしろ、そういった相場のゆがみがあるのなら、逆にチャンスなのではないでしょうか。つまり、企業の本質的な価値に比べて、割安であれば、長期的にやがて市場はその企業の価値に気づくはずだというものです。
そんな銘柄の中から、当コラムで繰り返し推奨してきたニトリホールディングス(9843)ですが、ETF買いの陰で8月末まで株価は下がっていましたが、いよいよ勢いよく反転しています。ここは素直に乗っていいのではないでしょうか。
こちらから同社の本質がわかる詳細レポートが入手できます。
http://cherry100.mods.jp/ra/s/955
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