相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2016/04/15 19:50

(7971)東リ

 四季報によると、オフィスや店舗向けに塩ビ床材のタイルが好調、採算よい中・高級タイルカーペットも堅調。原材料安寄与。17年3月期はカーテンやや戻る。塩ビ床材でタイルが順調、タイルカーペットは着実増。店舗、オフィスの工事も伸び連続増益。

 神奈川・厚木工場の事務所棟を15年末建て替え、設備投資一段落。上海の販社拠点に中国、ASEANなど開拓へ。

 2月9日決算発表。2016年3月期予想は増収・増益変わらず。

 内装材のトップメーカー。今後は原油安による原材料価格の下落や民泊の拡大など追い風。PER,PBRからは割安。

 大底圏で、2010年10月21日の121円を安値の基点とし2011年3月25日の206円を高値の基点とする三角保ち合いを形成。この中で煮詰まったところで2012年9月6日の143円を安値に上放れとなり、10月30日の150円を2番底に2013年5月22日の235円まで上昇しました。その後、上向きの先細三角形(B)の上昇となっていましたが、2014年10月16日の200円を安値に急角度の上昇となり2015年5月28日には348円の高値をつけました。ここから7月10日の291円まで押し目を入れもみあったあと11月12日の365円と高値更新後、押し目形成となっています。今年になって日経平均の急落につれ安し昨年の7月10日の291円の安値を切って1月21日に284円となりましたが、上向きの先細三角形(B)の上値斜線にサポートされ反発となりました。

 このまま上昇して2月2日の330円の戻り高値をつけたところで日経平均が急落となり、つれ安して2月12日には270円の安値をつけました。
 
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(1860)戸田建設

 四季報によると、手持ち工事順調消化で完工増。建築中心に粗利率大幅改善。営業増益幅拡大。17年3月期は受注増勢だが、完工小幅減。労務費高懸念は施工効率化でこなす。土木、建築とも粗利率改善進み営業増益続く。

 鉄骨柱の建て入れ計測・調整で省力化と時間短縮するシステムを開発。小型カメラを搭載したヘッドマウントディスプレーを活用し、現場管理業務を効率化。

 2月10日時点。2016年3月期業績予想は営業利益、経常利益ともに2ケタ増益。

 アベノミクス相場スタートの2012年11月13日の183円、2013年2月15日の197円を2点底にして、2014年1月9日の385円まで上昇後、2月5日の306円まで下げてもみあい4月11日の304円を2点底にして、上昇トレンド(A)へ移行。この中で2015年11月16日の743円、12月3日の751円と2点天井となって下降トレンド(B)へ転換し、上昇トレンド(A)を下に切りました。下降トレンド(B)の中で、今年の2月12日の434円、2月24日の436円とダブル底の形となって反発し、下降トレンド(B)を上にぬけて3月23日には576円まで上昇しました。ここを目先の戻りにして日経平均の急落につれ安し、押し目を形成しています。そろそろ景気対策がでるタイミングに近づいています。
 
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(5204)石塚硝子

 四季報によると、鳴海製陶通期化で売上高100億円、営業益5億円上乗せ。PET等の原燃料費低下が想定超。増益幅急拡大。17年3月期は稼ぎ頭のPET堅調。が、ウイスキー人気一巡でガラス瓶一服。窯更新2で工場稼働率低下し粗利縮小。営業益反落。

 16年度は姫路、岩倉の窯更新で前年度ストックあるが出荷量若干減必至。PETは大手清涼飲料顧客の深耕に傾注。

 1月29日時点、2016年3月期業績予想、営業利益、経常利益とも2ケタの上方修正。

 2010年からの大底圏での直角三角保ち合い(A)の中で、2012年11月12日の126円を安値にアベノミクス相場にサポートされて急騰し、2013年12月5日の422円まで約1年間で3.3倍化となりました。しかし、ここをピークに急落となり、その1年後の12月17日には155円まで下げて、ほぼ全値押しとなりました。ここから12月24日の336円まで急反発したものの、その後は下向きの先細三角形の下げとなっています。この中で今年の2月12日に166円の安値をつけ、いったん反発したあと2番底の形となっていますが、1月29日に業績が上方修正されています。
 
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(1852)淺沼組

 四季報によると、単体受注1200億円(前期1184億円)から上振れ余地。施工進捗も想定超。採算も改善。大幅増益。17年3月期も受注環境良好。労務費、資材費の上昇懸念あるが施工進捗で吸収。営業益高原。

 建築、土木ともに耐震補強を中心にリニューアル分野へ注力方針。医療介護も重点分野。社長直轄になった海外事業部で今後の海外展開の方策を模索中。

 3月22日時点。2016年3月期決算予想を営業利益、経常利益とも大幅上方修正。

 2012年6月4日の48円、11月9日の50円を2点底に、アベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)を継続しています。この中で2013年11月6日の206円まで上昇後、100~200円の中でもみあっていましたが、2015年4月3日の146円を安値に上放れとなり、ボックス相場をぬけ9月1日には351円まで上昇しました。しかし、ここをピークに9月29日の347円、10月14日の340円と順下げの三尊天井となって下放れし、11月4日に278円の安値をつけてもみあったあと、今年の2月2日に310円の戻り高値をつけて短期の下降トレンド(D)となりました。この中で2月12日の216円、2月24日の214円と2点底をつけて3月4日に240円で買転換となり、3月24日には318円まで上昇し、その後、日経平均の下落につれ安しています。
 
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(7248)カルソニックカンセイ

 四季報によると、日産向け自動車部品は米中牽引。国内も輸出車向け伸び健闘。償却費増吸収し営業増益。営業外に為替差損。17年3月期も米中伸長。国内は輸出車増産が追い風。アジアも環境製品が堅調。償却費増をコスト削減でかわし最高純益。増配も。

 ライン停止等突発事態に備え16年度に過去最大500億円目指す。インパネを日産以外で初のダイハツから受注。

 2月10日時点。昨年の11月4日に2016年3月期業績予想で、営業利益、経常利益ともの上方修正。この時点で変化なし。

 2014年10月16日の513円の安値からの上昇トレンド(A)の中で、2015年12月1日に1131円まで上昇して当面のピークとなり、押し目を入れたあと、今年の2月1日の1069円を2番天井にして、日経平均の急落、円高を受け上昇トレンド(A)を切って2月12日に698円まで下落しました。ここから2月29日の885円まで自律反発するものの800円をはさんだもみあいのあと、3月31日の862円を高値に再下落となって4月8日に689円の安値をつけました。ここで2月12日の698円に対する2番底の形となって4月13日に761円で買転換したところです。
 
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配信元: みんかぶ株式コラム