OSJBHD[東1](5912)、四季報「フル操業」に着目
今週29日は3月配当権利落ちで、いったんは処分売りに値を消す銘柄が増え、銘柄の入れ替えも行われると予想されます。
新年度相場入り、2017年3月期業績予想を占う意味で、3月14日発売の四季報で「フル操業」と記されている銘柄は、業績絶好調と思われることから、要注目底堅い動きになると期待されます。
また、消費増税先送りに財政出動が伴った買い材料がなければ、相場の押し上げは難しいと指摘されていますから、財政出動が追い風となりそうな銘柄は、ここから注目しても良いと考えます。
例えば、OSJBHD[東1](5912)。同社は、コンクリート製橋梁に強みを持つオリエンタル白石と鋼鉄製橋梁の建設を得意とする日本橋梁を傘下に擁しています。それぞれの分野で長年にわたって磨き上げてきた卓越した独自技術を保有していますが、地上では海に浮かぶ空港の滑走路や大規模な無柱空間の建設、地下では豪雨の雨水を退避する地下貯水施設や地下高速道路を建設するときに必要となる立坑(たてこう)など、社会インフラの構築・整備に同社グループの固有技術が数多く活用されています。
四季報では「ケーソン、補修は目いっぱいのフル操業」と指摘。2016年3月期業績の上ブレ、17年3月期営業利益は四季報予想比12.5%増益、増配含みと観測しています。
昨年鬼怒川の堤防が決壊、昨今豪雨被害は多発しています。海抜ゼロメートル地帯に都市機能や住宅が密集する日本で、河川の氾濫は大きな脅威で、防災対策が急務と見られます。
同社は、この2月半ばに三菱UFJ銀行を主幹事とするシンジケーション方式のコミットメントライン契約を締結したことを発表。契約金額は45億円で契約期間は2月19日から1年間。本契約の締結により、OSJBHDはこの融資枠の範囲内であれば必要な資金を必要な時期に契約金融機関から機動的に調達することが可能で、財政出動による受注拡大への対応も整えています。
株価は、14年4月に持株会社化して以来もみ合っていましたが、上値抵抗線の9か月移動平均線を眼前にしています。16年3月期予想PER11倍台と割安感がありますし、17年3月期増配も期待されますので、配当落ち後に押した場合、待ち伏せ買い妙味は膨らみそうです。
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