相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2016/01/22 17:38

(4078)堺化学工業

 四季報2015年冬号によると、酸化チタンが鉱石安・重油安の二重奏。顧客の国産品回帰で操業度上がる。のれん償却、風邪薬の広告費こなす。子会社の移転補償金特益。17年3月期は遅れぎみだった紙おむつ増設がフル稼働へ。
16年1月水素化触媒、6月機能性分散体の工場新設。医薬中間体も増設。松岡メディテック(14年買収)の輸出販路活用へ。10億円上限で自己株買い(~16年4月)。
11月5日決算発表。6月13日決算発表で2016年3月期予想を上昇修正し増収・増益変わらず。
2013年11月13日の200円を安値にアベノミクス相場にサポートされ2013年9月30日の380円まで上昇。その後、三角保ち合い(A)となっていましたが、その煮詰まったところで2014年10月17日の300円を安値に上放れとなり、2015年6月17日には460円の高値をつけました。この高値圏でもみあっているところで8月に中国ショックから日経平均が急落し、つれ安となって8月25日に319円まで下落しました。ここを安値にもみあって9月30日の333円を2番底に急反発となり12月7日には452円まで上昇するものの再度、世界株安となったことで急落となっています。
 
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(5122)オカモト

 四季報2015年冬号によると、自動車内装材が北米中心に増勢。フィルムも車両用など大幅増。コンドームはインバウンド効果続き、期初投入の超薄型品軸に好調維持。営業増益幅拡大。営業外に持分益。増配余地大。17年3月期は内装材など牽引持続。最高益水準確保。
採用車種拡大受け、日系顧客の深掘りを一層強化。コンドームは15年夏の競合の販売休止以来、超極薄品が独走状態。
11月4日決算発表。2016年3月期予想を売上、営業利益、経常利益を上方修正。
2011年3月11日の東日本大震災直後の3月15日の221円を安値に上値は400円水準のボックス相場が長期間続き、この中で2014年3月20日の302円を安値にゆるやかな上昇トレンドとなってボックス圏を抜け出し、この年の10月16日に519円まで上昇しました。ここをピークに横もみとなったあと、2015年5月8日の450円を安値に急騰となって10月6日の1280円まで上昇しました。この高値圏でもみあって10月27日に1278円とダブル天井となり、反落となって11月16日の912円まで下落しました。ここから12月2日の1190円まで反発するものの再下落となっています。上方修正銘柄であり落ち着けば大きなリバウンドが期待できます。
 
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(6473)ジェイテクト

 四季報2015年冬号によると、ステアリング、軸受けとも海外で伸びる。工作機械も増加。減価償却費増など吸収し営業益続伸。最高益で増配。17年3月期は自動車関連は中国減速でも北米が牽引。工場改革寄与拡大で増益基調。
15年9月に同国初の工場が本格稼働、電動パワステを生産。タイでステアリング部品の新工場稼働。VW向けは間接含めて全売上高の1・5%程度と少ない。
10月30日決算発表。2016年3月期予想を売上、営業利益、経常利益ともの上方修正。
2012年11月14日の552円を安値にアベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)を形成。この中で2015年6月25日の2480円で当面のピークとなり、調整中に8月の中国ショックを受けて、日経平均の急落につれ安し、上昇トレンド(A)を切って9月7日の1594円まで下落しました。この安値圏でもみあったあと、9月29日に1577円と安値を更新しましたが、2点底となって反発し10月30日の上方修正を受けて12月1日には2320円の戻り高値となりました。その後、再び日経平均の急落でつれ安していますが全値押しの水準ではリバウンド狙いの買い有利といえます。
 
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(4188)三菱ケミカルホールディングス

 四季報2015年冬号によると、大陽日酸が通年貢献。原料安で基礎化学、ポリマーズの採算が急改善。機能商品は電池材料等の増販効果と原料安恩恵。医薬も糖尿病治療剤が伸長。構造改革特損。17年3月期は機能商品が数量増える。
三菱化学はじめとする傘下の化学系3社(化学、樹脂、レイヨン)は、1社へ統合を検討中。メドは17年春、世界展開の加速等が狙い。今年度中に実施について結論。
11月5日決算発表。2016年3月期予想は売上は下方修正だったが営業利益と純利益は上方修正。
2012年10月11日の275円を安値にアベノミクス相場にサポートされて、2013年5月21日の593円まで上昇。その後、上値を切り下げる直角三角形の保ち合い(A)となりましたが、2014年5月7日の402円を安値に上放れとなり、12月5日の655円まで上昇して2015年の1月16日の561円まで押し目を入れ再上昇となって7月24日に847円の高値をつけました。高値圏でのもみあいの中で8月の中国ショックで日経平均の急落につれ安し9月29日の598円まで下げ、ここから11月26日の837円まで急反発となりました。その後調整入りとなり再び日経平均の急落につれ安しています。チャートの形でみてみると2015年1月16日の561円を安値とし、7月24日の847円を高値とする三角保ち合い(B)を形成しているようにみえ下値ラインに接近すれば買い有利となります。
 
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(6675)サクサホールディングス

 四季報2015年冬号によると、ビジネスホンは中小企業の投資意欲乏しく低迷。だが、ネットワーク監視機器はマイナンバー対応で伸長。システム構築は大口客獲得。事業整理に伴う費用負担かわす。17年3月期はシステム構築が牽引、前期の人員削減も効き営業増益続く。
個人事業主向けビジネスホンを15年10月に全面改良。光電話や緊急地震速報対応など機能充実図り、更新需要探る。
11月5日決算発表。2016年3月期予想は増収・増益変わらず。
2012年10月15日の116円を安値に11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて、2013年3月18日の233円まで上昇。ここをピークに調整入りとなり12月18日の146円まで下落。2014年1月15日の178円まで反発後、147~175円のボックス相場へ移行しました。1年近いボックス相場のあと2014年10月21日の147円を安値に業績の黒字転換を受けて急騰し11月20日には356円と1ヶ月で約2.5倍化となりました。その後、大きな上下動を繰り返して上値、下値を切り下げていますが、強力な下値抵抗ゾーンに接近しております。
 
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配信元: みんかぶ株式コラム