相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2015/11/20 19:03

(6393)油研工業

 四季報2015年秋号によると、国内は工作機器、射出成形機メーカー向けに好採算の標準機器が堅調。主柱の海外は中国の伸び悩みを、台湾や韓国の好調が補う。営業益堅調増。インドの電力施設売却益なく、純益は微増止まり。
省エネ性高い高速リニアサーボ弁が油圧関連の学会で技術開発賞を受賞、知名度引き上げ拡販狙う。『地球温暖化防止展』など国内外の展示会へ積極的に出展。
11月12日決算発表。通期予想はこれまでとは変わらず、増収・増益。1株利益25円。低PBRの割安銘柄。
2012年11月14日の125円を安値にアベノミクス相場にサポートされて急騰し、2013年3月12日の315円まで上昇、ここをピークに6月7日の185円まで下落し、三角保ち合い(A)を形成。この中で煮詰まりつつあるところの2014年4月28日の197円を安値に反発となり、上放れとなって7月7日の279円の戻り高値をつけてもみあい、上昇トレンド(B)へ移行するものの今年の6月22日の282円を高値にダブル天井の形となって上昇トレンド(B)を下に切りに日経平均の急落につれ安し8月25日に222円まで下げました。その後、日経平均の大きな上下動止まらず、さらに下落となったことで9月29日の208円まで下げ、ここから急反発となって11月6日に243円で買転換となりました。押し目買いの形といえます。

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(6390)加藤製作所

 四季報2015年秋号によると、クレーンはインフラ整備向けなどの案件豊富で国内堅調。だが、需要低迷続く東南アでは軟調。加えて好採算の中国油圧ショベル事業が需要縮小で急落、前号想定を大きく割り込み、一転営業減益に。
中国生産拠点では部材の現地調達比率底上げ、稼働低下時の利益体質確立へ。土地取得済みのタイで今秋、新工場の建設開始。1年後の稼働に向け人材育成中。
11月10日決算発表。前回の8月7日の決算発表で下方修正。今回も通期は前回のままだが株価には織り込み済みの可能性。
2012年11月14日の200円を安値にアベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)を形成しました。この中で2013年10月30日の702円と約1年で3.5倍化していったん調整入りとなり、ゆるやかな下降トレンド(B)となりました。この下降トレンド(B)の中で2014年3月27日の492円で底打ちとなり、再上昇となって角度の大きい上昇トレンド(C)へ移行し12月15日の1063円でピークをつけました。この天井圏でもみあって12月26日に1025円と2点天井をつくり今年の1月6日に960円で売転換となって下降トレンド(D)入りとなり、この中で8月7日の決算発表で下降修正を受け、日経平均の急落もあって9月29日の472円まで下落し昨年の3月27日の492円をスタートとする上昇でしたが全値押しとなりました。ここからの反発で11月10日に549円で下降トレンド(D)をぬけて買転換となっています。悪材料の織り込み済みとみてのリバウンド狙いとなります。

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(6369)トーヨーカネツ

 四季報2015年秋号によると、主力のタンク工事は海外LNG案件が減少、採算も低下。ただ、国内案件は原価低減努力が奏功し、想定より良化。物流システムは流通、空港手荷物搬送向け中心に上向く。前号より営業減益幅縮小。大雪被害に伴う保険金特益なくなる。
油価低迷による受注環境悪化に対応、タンク補修・改造計画へ提案型営業強化。物流はネット通販など成長市場開拓。
11月11日に自社株買いと2370万株の消去、配当性向引き上げ増配の発表。など株主還元策を発表し急騰。
2011年11月22日の128円を安値とし2012年2月27日の196円を高値とする三角保ち合い(A)を形成し、この中で2012年10月10日の147円を安値に反発し11月7日に177円で買転換となり、中旬からのアベノミクス相場にサポートされて急騰し、2013年3月12日には420円と約5ヶ月で2.8倍化となりました。ここを1番天井にしてもみあい5月20日に404円を2番天井にして調整入りとなり6月27日の227円まで下落し、ここから2014年1月20日の331円まで戻したあと下向きの先細三角形(B)の下げとなりました。この煮詰まったところで今年の9月29日の186円を安値に3点底の形をつくったところで11月11日に株主還元策を発表して急騰し現在一服となっています。

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(1870)矢作建設工業

 四季報2015年秋号によると、第1四半期受注残472億円と前年同期比10%増。土木繰り越し工事多い。耐震補強など建築工事の進捗も順調。完工増。大規模工業団地や分譲宅地販売等が拡大。資材高吸収し利益高水準。連続増配。
鉄道技術研修センターを活用し、人材育成による技術伝承を積極推進。技能労働者不足に対応。民間分野のオフィスやマンション等の耐震化需要を深掘り。
11月5日決算発表。通期予想は前回と変わらず。
2012年9月21日の300円を底値に11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされ上昇トレンド(A)を形成しています。この中で、まず2013年5月13日の470円まで上昇後、横もみとなっていましたが、8月30日の414円を安値に急騰となり、2014年1月20日には1098円の高値をつけました。ここを当面のピークに買われ過ぎからの調整となり、2014年10月17日の656円まで下げて三角保ち合い(B)へはいり煮詰まったところで今年の8月4日の806円を安値に上放れとなり、10月22日に1190円まで急騰し年初来高値となりました。ここをピークに買われ過ぎからの調整となり、11月4日に1017円で売転換となって調整が続いています。

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(6368)オルガノ

 四季報2015年秋号によると、水処理装置は電子向けが顧客の投資活発で台湾など海外に加え国内も伸長。医薬鈍いが電力向け増勢。受注、売上とも想定超。大型設備案件増に伴う粗利率低下、海外人員増など販管費増こなす。増益
原発再稼働効果はイオン交換樹脂メンテなど15年度数億円程度。老朽化で更新ピーク迎える中小食品メーカー向け排水設備の営業重点強化。インドで合弁設立。
11月2日決算発表。前回と変わらず2016年3月期決算は増収・増益予想。
2011年3月11日の東日本大震災の直後の3月17日に433円まで下落し、その後6月15日の641円まで急反発となりましたが、ここをピークに600円をはさんだもみあいが続き、2012年2月29日に555円で売転換となって下放れし、6月4日の427円まで下落しました。ここから下値を430円水準とし上値を600円水準とする大きなボックス相場の中の動きとなって現在に至っています。今年になって5月26日の597円を高値に下限の431円まで下落し、ここからの反発となって10月26日に498円で買転換となっています。

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配信元: みんかぶ株式コラム