4月に紹介したニトリホールディングス(9843)ですが、その後も順調に株価が上昇しています。当時の紹介の背景は、同社は製品の85%を輸入に依存していますので円安には弱いはずですが、アベノミクスによる円安にもかかわらずわずかながらの増益を維持し、PERも低水準にあったことでした。
その時のみん株記事:https://money.minkabu.jp/44498
ところが、依然円安が続き、消費税増税の反動で住宅着工も減少に転じた中、むしろ売上高の勢いが加速しています。これは、今回の円安で、同業他社が値上げをする中、同社は価格を維持して、従来以上に価格競争力が強まった結果ではないかと考えられます。
さらに同社はこの円安でも価格を維持し、消費者の支持を得たことから、ただ単に安いという戦略から、次のステップとして高品質でリーゾナブルナ価格の製品を供給し始めました。
これまで、同社の印象は安いけれど、品質は並みの商品を多く置いてある家具屋というものでした。しかし、現在は高品質な商品が手ごろな価格で買える店に変わりつつあり、実際にこれまでより高価格帯の商品が売れ始めています。
例えば、今上期の既存店は6.0%増で、客数は0.5%増でしたが、客単価が5.5%増と増えています。かつてユニクロは安物の店という時代がありましたが、安物で顧客を集客しているうちに、やがて高品質な商品を手ごろな価格で提供できる力がついて、飛躍的に成長しました。
今まさにニトリホールディングスはそのような局面に入っています。前回推奨時は、微増益の状態で、PERは12倍と割安でした。しかし、現在は二けた増益を成し遂げる会社で、PERは会社予想ベースでは18.8倍です。もっとも、今期は増額修正の可能性が高く、実際のPERは17倍程度ではないかと思われます。
この半年で大きく見方が変わった企業の1社です。なお、より詳細な分析レポートはこちらからご覧ください。
http://cherry100.mods.jp/ra/s/809
最新人気記事
-
来週の株式相場に向けて=「トランプ劇場2.0」幕開けを注視、日銀利... 01/17 17:36
-
「任天堂関連」が28位に浮上、「ニンテンドースイッチ2」発表で関心... 01/17 12:20
-
明日の株式相場に向けて=任天堂最高値街道の裏側とザワつく周辺株 01/16 17:30
-
ウイングヒルズ白鳥リゾート(岐阜県スキー場)1月22日より名古屋駅... 01/17 13:49
-
ADR日本株ランキング~信越化学工業など全般買い優勢、シカゴは大阪... 今日 08:19
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 20:30
-
今日 20:30
-
今日 20:10
-
今日 19:30