「JPX日経インデックス400」の構成銘柄のうち31銘柄が入れ替わる。29日から入れ替え後の銘柄で算出する。
JPX日経400は、構成銘柄の選出に資本効率性を示す自己資本利益率(ROE)などを用い、投資魅力の高い400銘柄で構成しているのが特徴。毎年8月に定期的に構成銘柄を見直すとしており、今回が初めての入れ替えとなる。
入れ替えに際し、算出要領に基づき、新興市場を含めた東証全上場企業から売買代金や時価総額の大きい1000銘柄を選出。過去3年間のROEと営業利益、6月末時点の時価総額で点数を付けランキングした。現在の構成銘柄のうち順位が大きく下がった銘柄を除外し、未採用の上位銘柄から新規採用した。点数には国際会計基準(IFRS)の採用状況など定性評価も加味した。
入れ替えの結果、上場市場別では東証1部が388銘柄、東証2部が1銘柄、東証マザーズが1銘柄、ジャスダックが10銘柄となる。
【採用】安藤ハザマ、NIPPO、テンプホールディングス、カルビー、博報堂DYホールディングス、スターバックスコーヒージャパン、アルフレッサホールディングス、ヒューリック、大塚ホールディングス、タダノ、ミネベア、OKI、セイコーエプソン、パナソニック、横河電機、カシオ計算機、三井造船、名村造船所、マツダ、メディパルホールディングス、リコー、中国銀行、アイフル、アコム、日立キャピタル、大和証券グループ本社、岡三証券グループ、東海東京フィナンシャル・ホールディングス、松井証券、レオパレス21、日鉄住金物産
【除外】ミライト・ホールディングス、山崎製パン、雪印メグミルク、不二製油、アダストリアホールディングス、フィールズ、ビックカメラ、ココカラファイン、TOKAIホールディングス、日本コークス工業、レンゴー、日医工、東和薬品、ソニー、アズビル、日立造船、プレス工業、コーナン商事、ワタミ、ゼンショーホールディングス、サイゼリヤ、ガリバーインターナショナル、東京精密、キヤノン電子、リンテック、長瀬産業、東京エレクトロン、京都銀行、トモニホールディングス、スカイマーク、カプコン
*JPX日経インデックス400構成銘柄のウエイトとキャップ調整後浮動株比率
http://www.tse.or.jp/market/topix/b7gje6000003yz26-att/b7gje6000003yzsl.pdf
私(矢口)は、JPX日経インデックス400のETFが、NISA枠の投資には最適だと考えている。
その理由は、上記の除外された銘柄をみれば分かる。日本を代表するような企業や、ごく最近まで勢いのあった企業、また、ガリバーインターナショナルのように、直近の四季報では問題が見当たらないものなども含まれている。これまでにも、日本を代表するような企業が破綻したり、大問題を抱えるようになったことがあることは、今さら繰り返すまでもないかと思う。
一方で、NISAの非課税枠を有効に活用するには、長く保有することが重要だ。とはいえ、今の時点で良い銘柄だと判断できても、保有中に最悪の場合は破綻してしまうリスクは、長く持てば持つほど増大する。そういったジレンマを解消できるのが、指数だ。指数には破綻がないからだ。
特に、JPX日経インデックス400は、投資魅力の高い400銘柄で構成していて、上記のように1年に1回入れ替えがある。つまり、業態分散があるにせよ、いわば常に日本のトップ400銘柄がキープされているのだ。
日本株が中長期的に下落すると見ている人にはお勧めできないが、そうでない人にはJPX日経インデックス400は魅力的かと思う。JPX日経インデックス400への投資には、投信とETFとがあるが、NISAの非課税枠で長く保有するつもりならば、ETFの方がコストが安いかと思う。
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