IBJ Research Memo(3):高収益性と安定性を兼ね備えた強固な収益基盤を確立

配信元:フィスコ
投稿:2018/04/06 15:33
■事業概要

2. 同社の強み
IBJ<6071>の強みは、婚活を基軸としたサービスをネットからリアルまで幅広く展開することで多様な顧客ニーズに対応し、集客力を高めるとともに(=収益機会の最大化)、会員獲得のためのマーケティングコストの極小化(=収益性の向上)を同時に実現していることにある。もちろん、こうしたビジネスモデルは、婚活の最終目標である成婚率の向上にも寄与している。

婚活する利用者から見れば、婚活の最初は合コンや婚活サイトへの登録などハードルの低いサービスから利用し、そこで相手が見つからなければ、婚活パーティーや結婚相談所といったより上位のサービスに移行することになる。同社は多様な婚活サービスを同時に展開することで、婚活サービス利用者から得られる売上高の最大化を実現することが可能となる。また2016年以降は、M&Aを通じて婚活周辺領域にも事業を展開し始めており、顧客の生涯価値(LTV)の最大化を図ると同時に、婚活サービス企業から総合ライフデザイン企業へ進化していくことを目指している。

ビジネスモデルに関して言えば、BtoC、BtoBの両分野で事業を展開しているほか、ストック型、フロー型いずれのビジネスモデルにおいても収益化を実現しており、収益の安定性と同時に高収益性を実現できる強固な事業基盤を既に確立している点が強みと言える。課題は、ライフデザイン事業が子会社化間もないとはいえ、まだ収益性が低いことにある。ただ、これも今後婚活事業の成長による成婚者数の増加とともに、マーケティングコストを掛けずに売上成長が期待できることから、時間の経過とともに収益性は向上していくものと弊社では見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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