東京株式（大引け）＝３２円高、日米首脳会談通過で買い戻しもやや買い疲れ感

　１９日の東京株式市場は終始買い優勢の展開となり、日経平均株価は後半伸び悩んだものの売り物をこなし、小幅ながらプラス圏をキープした。

　大引けの日経平均株価は前営業日比３２円９８銭高の２万２１９１円１８銭と５日続伸。東証１部の売買高概算は１５億７７１９万株、売買代金概算は２兆５９２７億９０００万円。値上がり銘柄数は１１７７、対して値下がり銘柄数は８２２、変わらずは８３銘柄だった。

　きょうの東京市場はリスクを取る動きが優勢だったものの、日経平均は前日まで４日続伸していることもあり、買い疲れ感から上値も重かった。日米首脳会談では、日本の貿易黒字に対する米国側からの要求も懸念されていたほど強いものではなく無難に通過した。これを受けてショートポジションをとっていた海外ヘッジファンドの買い戻しが入り、全体相場を押し上げる格好となった。外国為替市場でも１ドル＝１０７円台半ばまで円安に振れ、主力株中心に買い安心感につながった。一方、前日までの４日間で日経平均は５００円近い上昇をみせていたことで、戻り売り圧力も表面化している。滞留出来高の多い２万２５００円ラインに接近すると上値が重く、後場に入ると目先筋が利益確定売りを急ぎ、上げ幅を縮小した。売買代金は厚みが加わり、前日を上回った。

　個別では、住友金属鉱山<5713.T>が大幅高に買われたほか、安川電機<6506.T>、コマツ<6301.T>なども堅調。三菱商事<8058.T>も買い優勢となった。エムアップ<3661.T>がストップ高に買われ、安永<7271.T>、平田機工<6258.T>も値を飛ばした。津田駒工業<6217.T>も大幅高。インターアクション<7725.T>、東洋エンジニアリング<6330.T>なども上昇した。出光興産<5019.T>、ソースネクスト<4344.T>も高い。

　半面、マネックスグループ<8698.T>が大幅続落、ＳＵＭＣＯ<3436.T>が安く、ファナック<6954.T>、キーエンス<6861.T>も軟調だった。レノバ<9519.T>がストップ安、ＴＡＴＥＲＵ<1435.T>も急落。ＴＨＥグローバル社<3271.T>も大きく利食われた。トーセイ<8923.T>、アイスタイル<3660.T>などの下げも目立つ。いちご<2337.T>、ペプチドリーム<4587.T>も売られた。

出所：minkabuPRESS