本日は「開店休業」状態…!?

著者:武市佳史
投稿:2018/03/30 11:22

◆前日上昇の調整入るも、方向感は定まらず

※ご注意:予想期間は3月31日と表示されていますが、本日(3月30日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


イースター休暇を控えて“流動性が低下”する中、昨日は“前日の上昇に対する調整”が優勢でした。

年度末を向けた“実需のドル買い”が緩んだことが主な要因であり、分厚い“107円ラインのドル売りオーダー”が上値を押さえました。
一方で106.267円まで値を落としたものの、“リスク回避の円買いニーズ”が後退しているのも事実です。
このため“流れは緩やか/値幅は限定的”であり、「方向感が定まらない」というのが実際のところかもしれません。

◆“本日も同様”が基本

日・米(為替のみ)を除き“ほとんどの市場が休場(グッド・フライデー)”となる本日は、“同様の動き”が基本と考えられます。
流動性の乏しい際の懸念といえば「些細な要因で大きく動意づく」ですが、新年度入り後の取引を“フライング気味にスタート”することに対するメリットは「実需/投機共に乏しい」といわざるを得ません。

懸念(米・中貿易戦争懸念/朝鮮半島情勢等)が払拭されていない以上、「動くとすれば下方向(リスク回避)」と見方もありますが、本日に関しては「開店休業(動意薄)」と見たいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:107.010(3/28高値、大台)
上値4:106.930(3/29高値)
上値3:106.831(ピボット1stレジスタンス)
上値2:106.726(3/28~3/29の61.8%戻し)
上値1:106.639(3/28~3/29の50%戻し)
前営業日終値:106.450
下値1:106.267(3/29安値)
下値2:106.152(3/23~3/28の38.2%押し、日足・一目均衡表基準線、20日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値3:106.000(大台)
下値4:105.888(3/23~3/28の50%押し、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
下値5:105.623(3/23~3/28の61.8%押し)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:47 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想