調整入りやすいが、「下げ止まり確認」は続く…!?

著者:武市佳史
投稿:2018/02/22 11:12

◆一時急落 - 切り返し見せるも、108円回復はならず…

※ご注意:予想期間は2月23日と表示されていますが、本日(2月22日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


注目のFOMC議事録は、「景気・物価見通しに自信」が示されたものの、「大幅利上げが必要な状況ではない」という慎重意見も見られました。
このため公表直後は一時ドル売り優勢となったものの、2014年1月10日来の2.95%へ米10年国債利回りが上昇するにつれて、ドル円はすぐさま切り返しました。
もっとも利回り上昇を嫌気したNYダウは166ドル超の下落を見せており、108円台回復は阻止されました。

◆このため「一旦振るい落とし(ポジション調整)が入りやすい」…?

108円台を回復できなかっただけに、「一旦振るい落とし(ポジション調整)が入る」という可能性は否めないところです。
それでも慎重姿勢も見られただけに「米利回り上昇⇒株安の連鎖⇒リスク回避⇒円買い」は期待薄であり、一時に比べて「株式との相関関係」も密接ではなくなってきています。

本日も「基本は揺れ動き(膠着)」と見つつ、「下げ止まり確認は続く」と考えたいところです。
その上で「高いところをついて行く」は避けながら、仮に「株式下落⇒リスク回避⇒円買い」を囃して下落する場面でもあれば、そこは積極的に買い拾いっていきたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:108.628(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:108.541(1/8~2/16の38.2%戻し、2/2~2/16の61.8%戻し、日足・一目均衡表基準線)
上値3:108.277(1/26安値《2/2高値前の安値》、20日移動平均線、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:108.013(2/2~2/16の50%戻し、ピボット1stレジスタンス、大台)
上値1:107.901(2/14高値、2/21高値)
前営業日終値:107.738
下値1:107.521(FOMC議事録後安値からの61.8%押し)
下値2:107.374(ピボット1stサポート)
下値3:107.272(2/21安値、日足・一目均衡表転換線)
下値4:107.002(2/16~2/21の38.2%押し、ピボット2ndサポート、大台)
下値5:106.725(2/16~2/21の50%押し、ピボットローブレイクアウト)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:30 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想