『1月相場』には要警戒!

著者:津田隆光
投稿:2017/12/29 16:38

戌(いぬ)年は守りの年

来る2018年(平成30年)の干支は【戌(いぬ)年】。
以下参考ながら、主に本邦株式市場で言い伝えられる干支(十二支)についての相場格言は次の通りです。

辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)は笑い、亥(い)は固まる、子(ね)は繁盛、丑(うし)は躓き、寅(とら)千里を走り、卯(う)は跳ねる。

2017年の【酉(とり)年】は一般的には<商売繁盛の年>と言われる中、来る2018年(平成30年)の【戌(いぬ)年】は<守りの年>とも言われており、こうした謂れからも、騒がしい相場環境下で築き上げた資産を“守る”一年になると置き換えていいのかもしれません。

戌年の日米株価動向

再度参考ながら、以下、過去60年(1958年-)の【戌年】における日米(日経平均、NYダウ)株価年間騰落率表および数値(※)についてご覧ください。  (※それぞれ前年末終値と当該年終値を基準として計算しています。)

上記表より、NYダウは1958年以降5回あった【戌年】における勝敗は、5勝0敗、日経平均は4勝1敗という成績※となっており、それぞれの年間平均騰落率は、NYダウで+15.36%、日経平均で+10.01%となっています。(※年間騰落率プラスを「勝ち」、マイナスを「負け」としています。)

上記結果より勘案すると、過去のデータから日米ともに株式市場においては【戌年=笑う一年】になりやすいと捉えて良いでしょう。

NYダウ/日経平均 月別騰落率

その一方で、ここ数年来のデータを見た上で留意すべきことは・・・『1月相場』には要警戒ということ。その証左の一例として、過去20年間における日米(日経平均、NYダウ)株価の月別平均騰落率表について、ご確認ください。

上図から勘案する、過去20年間における日米株価の月別騰落の傾向・パターンとして、以下のような仮説を立てることが可能です。

日米株式市場とも、春先(3-4月)や秋口・年末(10-12月)にかけて株価は上昇しやすい傾向がある。その一方で、1月や夏場(8-9月)は下落しやすい傾向がある。

かつては、「1月効果」(January effect)という季節性のアノマリーが存在し、「1月は株価が上がりやすい」と言われていましたが、ここもと(過去20年)の株式市場の傾向・パターンを検証してみると、「日米ともに、株式相場は1月に下がりやすい」という傾向が見られます。

過去10年 主要5銘柄1月陰線・陽線

この傾向・パターンを確認するために、通貨ペアも含めて過去の動向を検証してみたいと思います。そこで、より直近(2008年以降)のデータを基に、過去10年(2008-2017年)における、主要5銘柄(日経225・NYダウ・米ドル/円・豪ドル/円・NZドル/円)の陽線・陰線について、以下表をご覧ください。

上記表より、直近10年(2008-2017年)における1月・陰線確率は、NZドル/円では.600の確率であるものの、日経225・NYダウ・米ドル/円・豪ドル/円では.700の確率で陰線、つまり下げ相場になっていることが分かります。

あくまでも直近10年間の傾向・パターンであり、必ずしも「1月=陰線月」とは限りませんが、あくまで確率論に則った上で勘案すると、米ドル/円・『1月相場』は下げ相場になる確率が比較的高いと見た方がよさそうです。今般2018年の『1月相場』においても、米ドル/円の短期的な下落フローには警戒を怠らない方が無難と言えるでしょう。
津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想