イメージは下方向傾斜も、急所にほぼ到達…!?

著者:武市佳史
投稿:2017/11/20 11:03

◆懸念された“押し戻し”発生 ‐ ドル円下値拡大

※ご注意:予想期間は11月21日と表示されていますが、本日(11月20日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


“米税制改革法案”を巡る懸念は、週末にかけて尾を引きました。
これに“ロシア関連疑惑(「モラー特別検察官がトランプ陣営に召喚状」との一部報道)”が重なりました。
113円を回復したのも束の間、ドル円は“株高の調整”が続く中で前日安値(112.485円)を割り込み、112円割れへと下値を拡大しました。

◆ただし“テクニカル的な急所”には、ほぼ到達…!?

懸念された“押し戻し”が入った格好ですが、112円割れには“200日移動平均線(本日は111.750円)/100日移動平均線(同111.720円)/日足・一目均衡表先行スパン上限(同111.671円)”が並んでいます。
いわゆる“テクニカル的な急所”であり、跳ね返される(少なくとも抵抗がかかる)と考えるのが自然です。

冒頭で記した“米税制改革法案&ロシア関連疑惑”は確かに重石ですが、いまさら感のある懸念材料です。
一方で“米金利先高観”は後退しづらい状況は変わらず、本日に関しては5・10日に絡んだ“実需のドル買い”も期待されるところです。

簡単に割り込むようだと見方を変えざるを得ませんが、先週末にも記したように現在は“深い押し目”の最中と考えます。
押し戻しにより“買いチャンス発生”と見て、対応したいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:113.007(11/6~11/17の38.2%戻し、日足・一目均衡表転換線、大台)
上値4:112.877(ピボット1stレジスタンス)
上値3:112.715(50日移動平均線、11/17高値後の61.8%戻し)
上値2:112.515(11/17高値後の50%戻し)
上値1:112.322(週足・一目均衡表先行スパン上限、50週移動平均線、11/17高値後の38.2%戻し)
前営業日終値:112.145
下値1:112.000(大台)
下値2:111.901(9/8~11/6の38.2%押し、11/17安値)
下値3:111.760(200/100日移動平均線)
下値4:111.649(10/13-16安値、日足・一目均衡表先行スパン上限、20週移動平均線、ピボット1stサポート)
下値5:111.474(9/25-26安値)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:13 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想