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<話題の焦点>=中食需要の成長持続で食品容器関連銘柄に出番到来

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 一般社団法人日本惣菜協会が発表した「2017年版惣菜白書」によると、16年の中食の市場規模は約9兆8399億円で、17年には10兆円を突破する見込みだ。中食市場は過去10年間のデータを見ても、06年に比べて約22%増加しており、食品関連市場のなかでの成長率は極めて高い。

 中食市場が成長を続けている背景には、高齢者世帯や単身者世帯の増加、女性の社会進出に伴う家事簡便化ニーズといった社会構造の変化による影響がある。さらに、コストパフォーマンスや調理時間の短縮、栄養摂取などを考慮したうえで、家庭内で調理するよりも、スーパーやコンビニエンスストアで弁当や総菜を購入した方が効率的だと考える人が増えているという現実がある。そして、今後も高齢者や単身者は拡大するものと予想され、中食の需要増加に一段と拍車が掛かりそうだ。

 中食の持続的な成長に伴い、連動して拡大しているのが食品関連容器だ。新製品の発売などによる品種の増加に対応して、包装形態の多様化や電子レンジ対応の耐熱化なども求められるのに加え、パッケージによる顧客への訴求力の有無が売上高を左右するケースも珍しくない。

 関連銘柄としては、食品トレー、弁当・総菜容器の国内最大手メーカーのエフピコ<7947.T>に注目。同社は中食市場拡大で需要が伸びている電子レンジ対応の耐熱容器に強みを持つ。耐熱容器を含むオリジナル製品拡販による収益拡大に期待が寄せられる。中央化学<7895.T>は、樹脂製食品容器の老舗で中国にも展開している。食品鮮度保持や高耐熱・高断熱性、環境負荷軽減などを柱に機能性容器新素材で高機能品を育成している。

 さらに、食品包装、IT・工業材、医療関連用途向けなどに、グラビア印刷を軸にラミネート、コーティング事業を展開する中本パックス<7811.T>は9月5日に東証1部指定となった。食品容器では、乳製品関係、コンビニ向け各種パッケージ、耐熱電子レンジ用容器などの分野が成長しており、今後も食品向けで年率15%増程度の売上高の伸び率が見込まれる。

 このほか、発泡樹脂素材・成形品の大手の積水化成品工業<4228.T>と樹脂発泡素材の大手のJSP<7942.T>は食品容器の材料メーカーで、耐熱容器用材料の拡大などに注目したい。大成ラミック<4994.T>は、調味料などを入れる液体小袋包装フィルムの国内最大手メーカーで、中食用のドレッシングやソースなどの液体調味料容器の需要拡大が期待される。丸東産業<7894.T>は食品包装材料中堅で、フィルム製造・ラミネートの一貫体制が特長、包装用機械も手掛ける。高速<7504.T>は、食品向け軽包装資材の専門商社。タイセイ<3359.T>は、和洋菓子店、弁当店などに包装資材や、食材を小ロットで通信販売している。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元:minkabu PRESS