115円回復に向けて、マーケット環境は整いつつある…!?

著者:武市佳史
投稿:2017/11/06 10:33

◆米雇用統計は“弱め”も下値は限定的…

※ご注意:予想期間は11月7日と表示されていますが、本日(11月6日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


FRB議長人事は“ハト派のパウエル理事指名”となったものの、概ね織り込み済みでした。
また米雇用統計は“弱め”でしたが、その後に発表されたISM非製造業景況が2005年8月以来最高を更新(60.1)しました。
このため下値は限定され、ドル買い基調継続のままで先週末の取引を終えています。

◆トランプ米大統領訪日中で“動きづらい”面はあるが…?

こうして“114円台の重さ”こそ目立ちますが、“下値でのドル買い意欲”がより勝る状況となりつつあります。
“114.40-50円のドル売りオーダー”が上値を押さえそうではあるものの、“すぐ上(114.50-60円)には損失確定のドル買いオーダー”が控えています。
一方で“114.10-113.90円のドル買いオーダー”はより分厚く展開しており、オーダー状況からは「いつ仕掛け的なドル買いが入ってもおかしくない」ところです。

トランプ米大統領訪日中ということもあって“動きづらい”面はありますが、マーケット環境は整いつつあります。
ちょっとしたポジティブ要因でもあれば、いざ115円の大台回復に向けて、「114円半ば突破はそう難しくない」と考えたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:115.187(3/14高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:115.000(大台)
上値3:114.879(3/15高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:114.493(7/11高値、10/27高値、11/3高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:114.253(11/3高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:114.071
下値1:113.858(10/31~11/3の38.2%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値2:113.687(10/31~11/3の50%押し、ピボット1stサポート)
下値3:113.542(11/2安値、10/31~11/3の61.8%押し)
下値4:113.378(10/16~10/27の38.2%押し、10/31~11/3の76.4%押し)
下値5:113.251(20日移動平均線、ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:09 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想