“113円割れの買い意欲”は確認済…!?

著者:武市佳史
投稿:2017/11/01 11:01

◆“前日の流れ”は後退 - 113円ラインで反発

※ご注意:予想期間は11月2日と表示されていますが、本日(11月1日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


割り込む場面こそ見られたものの、各種抵抗ラインが展開する“113円ライン”では、やはり跳ね返されました。

昨日公表された日銀金融政策&黒田日銀総裁の記者会見は、“金融政策の方向性の違いを再確認”する内容でした。
これに“好内容の米経済指標(米消費者信頼感指数は2000年12月来の125.9、シカゴ購買部協会PMIは2011年3月来の66.2等)”が加わりました。
さらに「段階的な引き下げを否定」「クリスマスまでに実施」とのトランプ大統領の意向が伝わったことで、“米税制改革への期待感”も再燃しました。
ドル買い・円売りが目立ち、ドル円は113円後半へと押し戻されていきました。

◆注目のFOMCだが、影響は限定的…?

こうした中、本日はFOMCが予定されています。
「次回(12月)利上げにどこまで踏み込むか?」「来年以降への見通しは?」等が注目されますが、ただ基本的には“前回内容を踏襲”との見方が一般的です。
イエレンFRB議長の記者会見も予定されていないことを考えると、“影響は限定的”“積極的なポジション形成は敬遠”と考えるのが自然かもしれません。

◆もっとも“113円割れの買い意欲”は確認済…!?

もっとも昨日の動きにおいて、“113円割れの買い意欲”は確認された格好になります。
“114円超をついて行く”にはちょっと躊躇が入る局面ですが、“しっかりとした動きは継続”と考えたいところです。
その上で、“113円前半”へと下がる局面でもあれば、そこは“積極的に買い拾って”いきたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:114.493(7/11高値、10/27高値)
上値4:114.209(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:114.000(大台)
上値2:113.879(10/27~10/31の61.8%戻し、10/30高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:113.726(10/31高値、10/27~10/31の50%戻し水準)
前営業日終値:113.643
下値1:113.476(日足・一目均衡表転換線、10/31安値後の50%押し)
下値2:113.331(10/31安値後の61.8%押し)
下値3:113.160(ピボット1stサポート)
下値4:113.048(日足・一目均衡表基準線、20日移動平均線、大台)
下値5:112.960(10/31安値)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:22 ドル円 抵抗・支持ライン追加
15:04 誤字修正
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想