“ドル売り局面(押し目買いチャンス)”を待ちたい(期待したい?)
◆重要な節目に迫るも、反落…
※ご注意:予想期間は10月31日と表示されていますが、本日(10月30日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
大型ハリケーンの襲来にもかかわらず、前期(4-6月期:+3.1%)に並の水準となった米7-9月期GDP(+3.0%)は、東京・欧州タイムと膠着していたドル円を押し上げました。
12月利上げを“ほぼ100%の確率”を織り込む中、重要な節目(7/11高値:114.493円)へと迫りました。
ところが“114.50円手前の分厚いドル売りオーダー”に遮られる中、「次期FRB議長として、トランプ大統領の意向はパウエルFRB理事に傾斜」との報道が反落を誘いました。
前期米GDPの上昇分を吐き出すとポジション調整が加速し、113円半ばへと押し下げられて先週末の取引を終えています。
◆このため目先は“膠着(揉み合い)”…?
こうして“一旦不発”となったことから、“目先はレンジ内での膠着(揉み合い)優勢”と考えざるを得ないところがあります。
次期FRB議長人事は“テイラー教授=タカ派(ドル買い)/パウエル理事=ハト派(ドル売り)”で割れており、「確認するまで動きづらい」という面が否めないからです。
◆ただFRB議長人事は、“どちらがなっても大きな変更なし”…!?
もっとも現在の米金融政策は、“正常化”に向けて動いているだけに過ぎません。
このためどちらがなったとしても、“大きな金融スタンスの変更なし”と考えるのも、これまた自然ということになります。
つまり“テイラー=ドル買い”“パウエル=一時的にドル売り⇒すぐさま反発”といった展開を期待するのも、特に無茶というわけではなさそうです。
本日はFRBが注視する米PCEコア・デフレータが予定されていますが、前記したように“目先はレンジ内での膠着(揉み合い)優勢”と見ざるを得ないところがあります。
それでも“基本はドル買い”との見方を維持しつつ、“(パウエル優勢を背景にした)ドル売り局面”が来るのを、期待して待ちたいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.493(7/11高値、10/27高値)
上値4:114.203(ピボット1stレジスタンス)
上値3:114.136(10/27高値後の61.8%戻し)
上値2:114.041(10/27高値後の50%戻し、大台)
上値1:113.945(10/27高値後の38.2%戻し)
前営業日終値:113.681
下値1:113.403(ピボット1stサポート)
下値2:113.344(10/26安値、10/16~10/27の38.2%押し)
下値3:113.250(10/23-24安値、日足・一目均衡表転換線)
下値4:113.125(ピボット2ndサポート)
下値5:113.000(大台、10/16~10/27の50%押し)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:26 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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