「先走り気味」を勘案しつつ、「丁寧に押し目を拾っていく」は継続…!?

著者:武市佳史
投稿:2017/10/17 11:04

◆“ドル売り・円買い一辺倒”に巻き戻し発生 - ドル円反発

※ご注意:予想期間は10月18日と表示されていますが、本日(10月17日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


「次期FRB議長にはテイラー教授が有力」との一部報道は、“タカ派(金融引き締め)”への思惑を誘いました。
3年来最高を記録したNY連銀製造業景気指数(30.2:+5.8)も、買い戻しを後押ししました。
何より“ドル売り・円買い一辺倒”へと傾斜していた思惑は、巻き戻しを誘いました。
一時2.27%台に低下していた米10年債国債利回りは2.30%へと回復し、111.65円まで下落していたドル円はつれて112.30円への急反発を見せています。

◆“リスク回避”がもたげるのは否めない、ただ…!?

テクニカル的に見ると、“200日移動平均線(本日は111.769円)”を終値ベースではまだ割り込んでおりません。
またファンダメンタルズ的にも、“米年内利上げ観測”は変わっておりません。
中国共産党大会(18日~)を控えたスケジュール感から“リスク回避(北朝鮮ミサイル発射?)”が頭をもたげるのは否めないところはありますが、それでも“ドル買い基調に変化なし”…!?

“112.30-50円”に分厚いドル売りオーダーが展開しており、また“先走り気味”のリスクを考えると「上値を買い上げるにはまだ無理がある」とも見ますが、引き続き「丁寧に押し目を拾っていく」を中心に据えて考えたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:112.823(10/10高値、10/6~10/16の61.8%戻し)
上値4:112.687(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:112.582(10/11高値、10/6~10/16の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
上値2:112.401(20日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:112.304(10/13-16高値)
前営業日終値:112.206
下値1:112.000(大台)
下値2:111.769(200日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値3:111.649(10/13-16安値)
下値4:111.474(9/25-26安値、ピボット2ndサポート)
下値5:111.334(日足・一目均衡表基準線)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:23 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想