あくまで“上値を押さえる”要因であって、“押し下げる”要因ではない…!?
◆カタルーニャ問題で押さえられるも、押し戻される…
※ご注意:予想期間は10月12日と表示されていますが、本日(10月11日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
“北朝鮮・ミサイル発射”は回避されましたが、“カタルーニャ・スペインから独立?”への懸念が上値を押さえ続けました。
“ポジション調整”が目立つ中、米10年国債利回りが2.317%へ一時低下、そしてドル円は先月26日以来の112円割れを演じました。
もっとも前記カタルーニャは“とりあえず留保(先送り)”となり、そこからさらに下値が模索されることはありませんでした。
米10年国債利回りは2.36%台へと回復、NYダウは2営業日ぶりの史上最高値更新を見せる中、ドル円は112円半ばへと押し戻されていきました。
◆とりあえず「北朝鮮&カタルーニャ懸念は緩和(後退)」
冒頭で記した2つの懸念は、「今後も続く(前者は中国共産党大会・18日に向けて、後者はとりあえずの前提付き)」と見られます。
ただし「一旦、緩和(後退)」したのは事実ですので、“上値の重さ”が意識されることはあっても、“さらなる下値を探る要因”ではありません。
オーダー状況を見ると“112.50-70円にドル売りオーダー”が控えているものの、“200日移動平均線(本日は111.846円)”が絡んでいることもあり、“112.00-111.80円のドル買いオーダー”がより厚みを持っています。
「下がった水準でのドル買い意欲は旺盛」であり、「丁寧に押し目を拾っていく局面」との見方は継続。
その上で本日は、前記「“112.50-70円にドル売りオーダー”を突っつきにかかる展開」を期待したいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:113.250(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:113.000(大台)
上値3:112.823(10/10高値、10/6~10/10の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:112.712(10/6~10/10の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
上値1:112.542(10/6~10/10の38.2%戻し)
前営業日終値:112.439
下値1:112.188(20日移動平均線、10/10安値後の61.8%押し)
下値2:111.990(10/10安値、50週移動平均線、ピボット1stサポート、大台)
下値3:111.846(200日移動平均線、200週移動平均線)
下値4:111.584(ピボット2ndサポート)
下値5:111.474(9/25-26安値)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:20 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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