“短期の円買い・ドル売り”が意外と膨らんでいる…!?
◆再び111円回復も、“上値の重さ”変わらず
※ご注意:予想期間は4月8日と表示されていますが、本日(4月7日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
“好内容の米経済指標”“米金利先高観の再燃”“トランプ政権への信頼回復”から反発したものの、トレンドを形成するには至りませんでした。
新規失業保険申請件数は前週から大きく減少(23.4万件)し、ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁は「年3回利上げを支持、場合によって4回」と発言しました。
またライアン下院議長は「オバマケア法案は合意に近づいている」と発言し、リスク回避姿勢はさらに後退しました。
米10年国債利回りが2.33%⇒2.36%後半へ上昇するにつれて、ドル円は再び111円台を回復する動きが見られています。
一方で“米中首脳会談&北朝鮮リスクへの警戒感”は、依然として根強いものがあります。
昨日は“米雇用統計を控えた様子見ムード”も加わっており、上値は限定されました。
米10年債利回り&NYダウの伸び悩みにつれて110円台に押し戻されると、そのまま昨日の取引を終えています。
◆米雇用統計における“失望感台頭”は想定しづらい…?
こうした中、いよいよ“米雇用統計&米中首脳会談”が本番を迎えます。
前哨戦(ADP雇用統計)がすこぶる好内容だっただけに、前者には“好内容⇒米金利先高観”への期待がかかるとことです。
予想数値(非農業部門雇用者数:+18.0万人)も“高いハードル”というわけではなく、テーマからやや外れている状況から、特に期待感が先行しているという印象もありません。
膨らんでいない以上は“失望感は台頭しづらい”と考えることが可能であり、上振れると“米金利先高観⇒ドル買い”となる可能性が増すことになります。
◆ただ米中首脳会談は予想が困難!?
一方で、先ほどから始まった後者に関しては、予想がしづらいところです。
“貿易不均衡⇒保護主義”が囃されていますが、基本的には“シリア・北朝鮮リスク”が主要な議題になると見られます。
もちろん“地政学的リスク”につながりかねない要因なだけに“楽観はできません”が、囃されている“保護主義”に比べると…。
それでいてリスク回避を意識した“短期の円買い・ドル売りポジション”は、意外と膨らんでいる…。
“リスク回避姿勢の動静”には引き続き監視を行いながら、“思惑は定まらない⇒揺れ動き”を基本としたいところです。
その上で“結果を確認”したいところですが、前記した“短期の円買い・ドル売りポジション”を調整する動きには、少し期待したいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
注:米国ミサイル発射でマーケットが荒れていますので、いつもより水準を拡大しています。
112.370(月足・一目均衡表基準線)
112.200(3/31高値、3/10~3/27の38.2%戻し水準)
112.000(大台、20日移動平均線、20月移動平均線、ピボットハイブレイクアウト)
上値5:111.584(4/3高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:111.444(4/5高値、3/31~4/4の61.8%戻し水準)
上値3:111.314(週足・一目均衡表先行スパン上限)
上値2:111.185(日足・一目均衡表転換線、4/6高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:111.000(大台)
前営業日終値:110.782
下値1:110.482(4/6安値後の76.4%押し)
下値2:110.333(ピボット1stサポート)
下値3:110.200(200週移動平均線、4/4安値、4/6安値)
下値4:110.104(3/27-28安値)
下値5:109.924(16/11/9~16/12/15の50%押し、週足・一目均衡表基準線、ピボット2ndサポート、大台)
109.603(50月移動平均線)
109.486(ピボットローブレイクアウト)
108.989(月足・一目均衡表先行スパン上限、大台)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:31 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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