“リスク回避動静”は監視が必要も、“目先の警戒感”は一服…!?
◆下値拡大も、緩やかに下げ止まり⇒反発…
※ご注意:予想期間は4月6日と表示されていますが、本日(4月5日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
前日からのリスク回避姿勢に引っ張られ、欧州タイムには110.259円まで下値を拡大する場面も見られました。
しかし公的資金のドル買いが噂される3/27-28安値(110.10円水準)が意識されたこともあり、その後は緩やかに下げ止まりました。
2.31%に低下した米10年国債利回りが2.36%へ戻すにつれて“リスク回避姿勢は後退”し、NYダウは39ドル高へと反発、そしてドル円は110.80円水準へと買い戻されていきました。
◆目先の警戒感は一服…?
あくまで“突っ込んだ動きの調整”とは見られるものの、「北朝鮮・ミサイル発射」の報でも“リスク回避”に振れることはありませんでした。
これは“リスク回避姿勢の後退”を物語る動きであり、目先の“警戒感も一服”した格好といえます。
…となると、いくら“政治(米中首脳会談)”にマーケットの目が向いているとしても、
本日発表される前哨戦(ADP雇用統計&ISM製造業景況指数)の結果次第では、再び週末の米雇用統計に向けた思惑が台頭してもおかしくないことになります。
◆ただし基本は“米中首脳会談待ち”…
強烈に強かった前回(+29.8万人)からの鈍化が見込まれるADP(事前予想は+18.5万人)、若干の低下が見込まれるISM非製造業景況指数(前回:57.6、事前予想:57.0)と、大きく期待が膨らんでいるというわけではありません。
失望感が出づらい中、それでいていずれもが“そこそこの好水準”という状況は、予想前後の数値に落ち着けば“下げ止まり要因”、好内容だと“米追加利上げペースの思惑再燃”への期待も膨らむところです。
基本は“米中首脳会談待ち”であり、“思惑は定まらない⇒揺れ動き”と見るのが自然ですが、本日は米追加利上げペースに直結しかねないFOMC議事録も予定されています。
リスク回避姿勢を巡る動静を注意深く観察しつつも、“仕掛け的なドル買い・円売り”に注目したいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:111.459(3/31~4/4の61.8%戻し)
上値4:111.314(週足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:111.229(3/31~4/4の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
上値2:111.000(3/31~4/4の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:110.930(4/4高値)
前営業日終値:110.716
下値1:110.509(4/4安値後の61.8%押し)
下値2:110.340(ピボット1stサポート)
下値3:110.201(200週移動平均線、4/4安値)
下値4:110.104(3/27-28安値)
下値5:109.924(16/11/9~16/12/15の50%押し、週足・一目均衡表基準線、ピボット2ndサポート、大台)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:40 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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