押し目買いは“いったん休止”、ただし“突っ込んで売っていく”のも…?
◆リスク回避先行 ‐ ドル売り圧力増大、111円ライン割れ…
※ご注意:予想期間は4月5日と表示されていますが、本日(4月4日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
“米中首脳会談⇒保護主義”がより意識されたことで、昨日は“ドル売り圧力”が上回りました。
ロシア・サンクトペテルブルクにおける“地下鉄爆破テロ”や、信用格付け大手・S&Pが“南アの格付けをBB+(ジャンク級)に引き下げ”たことも、“リスク回避⇒円買い”を促したと見られるところです。
2.4%に回復していた米10年国債利回りは2.32%へと低下、NYダウも一時145ドル安を見せる中で、ドル円は111円ラインを割り込んでいきました。
◆“もう一段の下値追い”は覚悟せざるを得ないが…?
“全ての材料をなぎ倒す破壊力”を秘めているのが“リスク回避”であるだけに、“もう一段の下値追い”は覚悟せざるを得ないところかもしれません。
もう少し入ると見ていた“実需関連のドル買いフロー”も、現時点では目立っておらず、下値への警戒度合いが増しつつあります。
オーダー状況を見ると、“110.50-40円&110.20-00円にドル買いオーダー”、“110.90-111.00円にドル売りオーダー”が展開しています。
特に“110.10-00円”ならびに“16/11/9~16/12/15の50%押し(109.924円)”を割り込むようなことがあると、“同61.8%押し(107.863円)まで下値が拡大しかねないだけに、注目されるところです。
もっとも“リスク回避”の割に“下値がしっかり”としている印象があり、“突っ込んで売っていく”だけの地合いともいえそうにありません。
“全ての材料をなぎ倒す破壊力”を秘めているだけに「押し目買いはいったん休止」とせざるを得ませんが、「売るにしても戻りを待つ必要あり」と考えたいところです。
「大台割れのストップロス」に警戒をしながら…。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:111.831(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:111.689(3/31~4/3の61.8%戻し)
上値3:111.584(4/3高値、3/31~4/3の50%戻し)
上値2:111.373(3/31~4/3の38.2%戻し、週足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット1stレジスタンス)
上値1:111.152(日足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:110.880
下値1:110.702(3/29安値、ピボット1stサポート)
下値2:110.387(ピボット2ndサポート)
下値3:110.201(200週移動平均線)
下値4:110.104(3/27-28安値)
下値5:109.924(16/11/9~16/12/15の50%押し、週足・一目均衡表基準線、ピボットローブレイクアウト、大台)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:18 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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