◆下値追いも、大台割れは回避
※ご注意:予想期間は3月29日と表示されていますが、本日(3月28日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
窓空けスタートとなった昨日は、欧州タイム序盤/NYタイム序盤にそれぞれ110.10円水準へと下値を拡大しました。
しかしながら“下値追い一辺倒”というわけではなく、110円の大台割れは回避され、その後は緩やかに買い戻しが進みました。
“110.10-00円に展開する分厚いドル買いオーダーをこなしきれなかったことも、“短期筋の買い戻し”を誘った印象があります。
2.34%⇒2.38%台と低下幅を縮小する米10年国債利回りにつれて、ドル円も110円後半へと押し戻されていきました。
◆“見極めようとするムード”が漂いやすい!
「トランプ政権に打撃」という“負の側面”が根強いだけに、“戻りは鈍い”と考えるのが自然です。
一方で「税制改革・財政改革に注力せざるを得ない」という“正の側面”も持ち合わせており、“リスク回避がどこまで続くかは微妙”でもあります。
このため“見極めようとするムード”が漂いやすく、「揺れ動きはすれど、方向感は定まらない」といった展開になりやすいと考えられます。
◆「短期筋の買い戻しが続けば…」との期待は残るが…?
オーダー状況を見ると、“110.10-00円のドル買いオーダー”が相変わらず分厚く、“一部は110.30-20円に引き上げられた”との話が聞こえてきます。
一方で“110.80-90円にはドル売りオーダー”が待ち構えており、上値を押さえ続けています。
背中合わせで“110.90-111.00円にストップロス”との話が聞こえますので、「短期筋の買い戻しが続けば…」との期待は残りますが、本日に関しては「
同レンジ内での揺れ動き」と想定すべき…?
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:111.792(3/22高値、日足・一目均衡表転換線)
上値4:111.567(3/23高値)
上値3:111.481(3/24高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:111.314(週足・一目均衡表先行スパン上限)
上値1:110.987(3/27高値、3/24~3/27の61.8%戻し、大台、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:110.622
下値1:110.465(3/27安値後の50%押し)
下値2:110.380(3/27安値後の61.8%押し)
下値3:110.104(3/27安値、200週移動平均線、ピボット1stサポート)
下値4:110.000(大台)
下値5:109.924(16/11/9~16/12/15の50%押し、週足・一目均衡表基準線)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:26 ドル円 抵抗・支持ライン追加