“売りやすく、買いにくい”、それでいて“下がらない”…!?
◆114円ラインを挟んだ攻防続く
※ご注意:予想期間は3月9日と表示されていますが、本日(3月8日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
主だった材料が飛び出すことはなく、昨日も膠着は続きました。
“利益確定売り+短期筋の売り仕掛け”から再び下値を攻めたものの、“113.70-50円のドル買いオーダー”をこなすことはできませんでした。
一方で2.51%に乗せた米10年債利回りを背景に買い戻されたものの、“114.10-30円のドル売りオーダー”をこなすには至っておりません。
114円ラインを挟んだ攻防は、依然として続いています。
◆米雇用統計を睨み、本日も“動きづらい”…?
“米雇用統計(10日)”にマーケットの注目が集まっていますので、本日も“動きづらい”展開が想定されるところです。
オプションに絡むドル売りと共に、年度末を控えた実需絡みのドル売りの噂も飛び交っているなど、上値の重い状況は変わっておりません。
昨日も記した「雲の下に押し出された」という“テクニカル的な懸念”も、ドル売りを誘っている印象もあります。
もっとも“米3月利上げが確実視”される中、ドル買いがしっかりしているのも事実です。
昨日も113円後半でのドル買いは目立っており、現時点で大きく崩れる気配は見られておりません。
“北朝鮮動向&欧州政局を巡る懸念”は燻っていますが、「すぐに吹き出すか?」と問われれば「不透明」と答えざるを得ないのも事実です。
◆ただ“売りやすく、買いにくい”、それでいて“下がらない”…!?
オーダー状況を見ると“113.70-50円にドル買いオーダー”“114.10-30円にドル売りオーダー”と、昨日と同じ配置です。
まもなく迎える“ネジレ”を鑑みると、“そろそろ動意づく(上下どちらかに放れる)”が期待されますが、スケジュールを考えると“もう少し時間がかかる”か…?
“111円台から反発⇒114円後半で頭打ち”の後だけに、“売りやすく、買いにくい”が頭をもたげやすいのは事実ですが、それでいて“大きく下がらない”のが現在の動き…。
下方ブレイクへの懸念を鑑み、レンジ上方ブレイクへの期待を抱きながら、本日も“レンジ内で揺れ動き”を想定し、その上で“下がったところは丁寧に買い拾い”と見たいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.944(2/15高値、大台)
上値4:114.725(3/3高値)
上値3:114.536(日足・一目均衡表先行スパン上限、週足・一目均衡表転換線、ピボットハイブレイクアウト)
上値2:114.456(日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:114.159(3/7高値、50日移動平均線、100週移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:113.953
下値1:113.729(3/7安値、ピボット1stサポート)
下値2:113.564(3/6安値、2/28~3/3の38.2%押し水準、ピボット2ndサポート)
下値3:113.441(20日移動平均線)
下値4:113.305(ピボットローブレイクアウト)
下値5:113.212(2/28~3/3の50%押し、日足・一目均衡表基準線/転換線)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:07 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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