◆“上値の重さ”“下値の堅さ”が混在 - 方向感定まらず
※ご注意:予想期間は3月8日と表示されていますが、本日(3月7日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
“利益確定売り”は続き、先週末安値(113.798円)を割り込む場面が見られました。
北朝鮮のミサイル問題を背景にした“リスク回避姿勢”も、“上値の重さ”を演出した印象があります。
一方、想定通り“ドル買い意欲”も旺盛であり、昨日記した“113.70-50円のドル買いオーダー”をこなし切ることはできませんでした。
一巡後は114円を回復する動きも見せるなど、“下値の堅さ”も見られています。
もっとも114円超では“上値の重さ”がまだ勝っており、“明確な方向性”が見出されることはありませんでした。
◆「雲の下に押し出された」は確かに懸念材料…?
さらに切り上がった“日足・一目均衡表先行スパン下限(本日は114.230円)”の関係から、「雲の下に押し出された」格好となることは“テクニカル的な懸念”として考えておかなければなりません。
しかしその雲には“厚みがなく(薄く)”、そして“まもなくネジレ”も迎えます。
抵抗ラインとしての“存在意義は低下”していると見るのが自然であり、場合によっては“一気に雲上抜け(同114.595円)”の可能性すら孕んでいると考えます。
“50日移動平均線(同114.172円)”も挟まっていることを考えると“そう簡単ではありません”が、期待は募るところです。
◆ただ“レンジ内で揺れ動き”を想定しつつ、“押し目買い継続”…!?
オーダー状況を見ると、“113.70-50円”にドル買いオーダー、“114.10-30円”“114.50-115.00円”にドル売りオーダーが散見されており、いずれもが厚みを増して展開しています。
まもなく迎える“ネジレ”を鑑みると“大きく動意づく”への期待も募りますが、しかしながらマーケットの注目は“米雇用統計(10日)”へと移る状況下…。
本日も“レンジ内で揺れ動き”を想定しつつ、その上で“下がったところは丁寧に買い拾い”“押し目買い継続”と見たいところです。
レンジ上方ブレイクへの期待を抱き、下方ブレイクへの懸念を抱えながら…。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.725(3/3高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:114.595(日足・一目均衡表先行スパン上限、週足・一目均衡表転換線)
上値3:114.408(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:114.230(日足・一目均衡表先行スパン下限、50日移動平均線)
上値1:114.118(3/6高値、100週移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:113.879
下値1:113.766(3/6安値後の61.8%押し)
下値2:113.564(3/6安値、2/28~3/3の38.2%押し水準、ピボット1stサポート)
下値3:113.351(20日移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値4:113.212(2/28~3/3の50%押し、日足・一目均衡表基準線)
下値5:112.965(20週移動平均線、大台、ピボットローブレイクアウト)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:11 ドル円 抵抗・支持ライン追加